story21☆ ページ23
アリシア「これから、どうしましょう···」
その時突然、ヴィトルが勢いよく立ち上がった。
うしろで椅子が倒れたのも気にせず、彼は目を見開いて話始めた。
ヴィトル「そういえば、あいつの病院に入院してたやつらはどこ行ったんだ?そこに行きゃなんかわかるかもしれねぇ!」
今度は私も立って、叫ぶように話した。
アリシア「それなら、もしかしたら隣町の病院かもしれません!さっき、風邪ひいてる人に会ったとき、隣町の病院で薬をもらったって言ってました。一番近いのはそこじゃないですか?」
ヴィトル「それだ!その病院なら知ってる、あいつの弟子がやってるとこだ、行くぞ!」
そう言うやいなや彼は倒れた椅子を蹴って走り出した。
アリシア「あ、ちょっと、待ってくださいよー!」
外に出ると、辺りを包む柔らかな光はもう西に傾き始めていた。冷たく湿った風をきって、私たちは細い獣道を走り抜けてゆく。
ヴィトル「足挫いたりするなよ!」
アリシア「言われなくてもわかってますよー」
薄暗い林の中にあたたかな笑い声が響いた。
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作者名:セレーナ・ラフィーネ&しろーん x他1人 | 作成日時:2018年2月15日 15時