story37★ ページ39
歩き出して数分………。
ヴィトルとはぐれました。
やばいって!
またからかわれる……いや、怒られる!!はぐれるなって何回も言われてたのに………。
アリシア「ヴィトル〜……?」
ヴィトルを呼んではみるが、この賑やかさだ。ヴィトルに届くはずがない。
どうしよう……このまま、会えない…何て事ないよね…?
そう思いながら角を曲がったら………
「「わっ!」」
私は誰かにぶつかってしまった。しかも、私は尻餅をついてしまった。
アリシア「ったたた………」
「あ、あの…大丈夫ですか?ごめんなさい!」
私がぶつかったのは、私より少し幼そうな男の子で、座り込んでいる私に手を差し出してくれた。
どう考えても、考え事しながら歩いてた私が悪いのに……。
アリシア「ありがとう、こちらこそごめんなさい」
私はそういいながら、その相手の手を取って立ち上がった。
カリム「あの、僕はカリムといいます……本当にすみません」
カリム君はそういって頭をペコペコと下げた。そこから、必死に謝っているのだと伝わってきた……
アリシア「私はアリシア、そんなに謝らないで?考え事しながら歩いてた私も悪いから……」
私がそういえば、カリム君は少し考え込んだ後、パッと顔を上げた。
カリム「じゃあ、何かご馳走させてください!僕の家、店をやってるんです!」
アリシア「いやいや!そんなの悪いから……」
カリム「それじゃ、僕の気がおさまらないんです……お願いします!!」
私はうーんと考え込む……
だって、ヴィトルの事も探さなきゃいけないし。このまま日が暮れちゃったら本当に会えなくなっちゃうし……でも、
アリシア「わかった、じゃあ行こうか」
きっと、カリム君は悪い子じゃないし、ここで断ったら……悪い気もするしね。
.
その頃のヴィトル………。
ヴィトル「ったく、あいつ……どこいった!」
かなりご立腹の様子だった。
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作者名:セレーナ・ラフィーネ&しろーん x他1人 | 作成日時:2018年2月15日 15時