家に帰ろうと思ったら拉致されました 続【オリジナル】

77話 ページ37

貴『…ｽﾞｼｬｯ』


…何だか近づくやつが減った気がする


ﾄﾞｸﾄﾞｸ


血が変に流れている


ﾄﾞｸｯﾄﾞｸｯ


やけにうるさい心臓の音に


真っ赤で視界はすごく悪い


何だかお腹も痛い気がするし


なにより疲れてしまった




目の前にゾンビが現れるたび


リセトさんの剣を振るった


訓練が無ければ私は死んでいただろう


貴『…(ミアさんに感謝だな)』


そう思いながら視界に何かが入るたび


ゾンビ「ｶﾞｧｧｧｨｧｧｧｧ」


切る


ゾンビ「ｩｸﾞｫｵ」


落とす


貴『…』


”もう何も感じない”




＿＿


そのとき


ﾋﾞｰﾋﾞｰ

ｶﾞﾁｬ


リル「…ﾋﾟﾀｯ」


メケ「…ﾋﾟﾀｯ」


二人の動きが止まる


秋人「…？」

ｻﾞｯ


秋人が一気に間を詰める


しかし


リル「…stop」


ﾋﾞﾘｯ


ダイゴ「…！！


(何だ！！！くそっ)」


秋人「(しまった！！)」


二人の体がに電気のような電波が走る



ゾンビ「ｶﾞ､ｶｧ、？？」ﾋﾟﾀｯ


ゾンビたちもいっせいに動きを止めた


ロンガ「…何だ？？」


貴『…(こない)』


誰が不思議に思ったその時


？「…あーあー


…聞こえる？？」


機械音の中に人のような声


秋人「…(何だ？)」


リル「…終わったのかな」


メケ「…かもしれない」


ジジっ ジジっと途切れるように音が流れる


？「わかる人だけでいいよー


プランA終了


出来るだけ早く戻ってきてね」


高いような低いような声で話す


…いったいどこから


リル「…じゃあ、終わらせようかな！！！」


秋人「…しまっ」


今度はリルが一気に間を詰める！！！


？「あ、そうそう｣


リル「…ﾋﾟﾀｯ」


その声は優しいはずなのに


？「特にリルメケは早く帰ってきてね」


逆らえない


リル「ﾋﾞｸｯ」


そんな威圧のような何かを醸し出し


二人の動きを止め


操る


メケ「…ご指名だね」


リル「…はぁ。仕方ないか」


ﾊﾟﾁﾝｯ


リルが指で叩く


その瞬間


ゾンビが消えた


ロンガ「…」


ジロ「！」


貴『…』


騒然とする中 リルが話し出す


リル「まあまあ面白かったけど


ここで終わりみたい


じゃあ、またね！！」


秋人「っおい！！


待て！！！！！」


そういうと二人は後ろを振り向いた瞬間


ダイゴ「…消えおった…」


姿を消した


秋人「…」


ダイゴ、秋人の二人は下に降りてきた


秋人「…くそっ！！」


拳を地面に叩きつける


彼の顔には”後悔”


それだけだった

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