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21話 ページ21

何を言ってるか一瞬分からなかった

四皇の話だって

この世界だって

何一つ信じられなかったのに


”この世界の人間”


何故この言葉を聞いて妙にしっくりきてしまったのだろう

どうして、”違う”と言えないのだろう

声を出そうにも思うように口が動かない

違う、人違いだ

そう言えば、少しは考え直してくれるかもしれないじゃないか

貴『…(どうして)』

怖い。話を受け入れそうな自分が

普通の中学生だったじゃないか。

貴『…(もうすぐ受験で、勉強しなきゃいけなかったのに)』

まだ、夏になってない

まだ、部活できる






貴『…(せめて、最後の試合はでたかった)』

ダル「…なさい」

?何か言われてる

”今日は休め”か

帰りたい

ミア「…大丈夫?私と一緒にいける?」

心配そうに覗き込んでくるミアさん

貴『…(この人を警戒できないのは何でだろう)』

ミア「?」

不思議そうな顔のミアさん

よく分からないけれどこの人は大丈夫と思ってしまった

貴『…(私自身がここにいられる)』

その事実を

貴『…大丈夫です。行きます』

受け入れなければ






*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――

しばらくまた透明な廊下を歩き沢山部屋の並んでいる場所に着いた

歩きながら説明してもらった事なのだが

明日から”実験”をするらしい

まあ、仕方がないことなのだが、怖くないといえば嘘になる

貴『…(でも、私だって自分を知らないといけない)』

自分の事を自分が一番知らないなんて、そんなおかしなことがあるだろうか

貴『…疲れた』

まだ始まってもいないけど(笑)

あと、監視と補佐に秋人さんがつくらしい

初っ端から逃げてしまったので正直いやだったが変えて欲しいだなんて言えなかった

貴『(秋人さんも可哀想)』

実験なんて何をするのか私には想像がつかない

だいたいこの屋敷もなんだ

広すぎやしないか

そんなことをミアさんと話しながら思っていると

ミア「あ、そうそう。ここには色んな動物がいるから安易に触らないようにね。

怪我しちゃうかもしれないし」

貴『…?そんなに危険なものがここにいるんですか?』

ミア「んー。元々いる訳じゃないんだけどここにいるクルーは色んなところに行っているから持ち帰ってしまうの」

動物好きの私には少し寂しいな

ミア「あ、見えた。あそこのトイレの隣の部屋だよ。

その隣、私だから。何かあったら呼んでね」






この時

何故私は一人で入ってしまったのだろう

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なこむペッパー(プロフ) - KAITOさん» ありがとうございます!!(T^T)更新遅くて申し訳ないのですがこれからもよろしくお願いします!! (2018年5月6日 12時) (レス) id: e3a404bae9 (このIDを非表示/違反報告)
KAITO(プロフ) - いつも応援しております。更新がんばって下さい! (2018年5月2日 18時) (レス) id: 2e93de1953 (このIDを非表示/違反報告)
なこむペッパー(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!行間ですね…!もう少し開けてみます!ありがとうございます! (2018年4月4日 22時) (レス) id: e3a404bae9 (このIDを非表示/違反報告)
なこむペッパー(プロフ) - ご指摘感想お願いします! (2018年3月12日 18時) (レス) id: 0c73f9681f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なこむペッパー | 作成日時:2017年1月21日 23時

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