家に帰ろうと思ったら拉致されました【オリジナル】

39話 ページ39

貴『ﾓｸﾞﾓｸﾞ』

あ、普通に美味しい

しゃけ？だっけ？

鮭にそっくりなこの魚

あんまり聞こえ方変わんないけど

塩加減がちょうど良くていいや

ロンガ「ﾑｽ」

何やらお粥を見てむすっとしてるロンガさん

小人「ﾆｺﾆｺ」

貴『ｺﾞｯｸﾝ どうしました？ロンガさん。』

ロンガ「なんだこのベタベタは」

んー？お粥をしらないのかー？

貴『それはお粥です。

消化にもいいので今の貴方にはぴったりだと…｣

ロンガ「…美味いが、少々食べづらい」

と渋々口に運ぶ

小人「美味しいです！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

貴『ふふ、頑張ってください』

二人とも喜んでもらえたらしい

小人さんの幸せそうな顔といったら…！！

ロンガさんは少々食べづらそうだったが

病人だからね…仕方ない

・．━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

小人さんはご飯をたべたら白い鳥に戻り

ミアさんの部屋に帰って行った

私達はというと

ロンガさんは夕方の玲奈の診察待ち

私は食器洗いとお風呂に

薄いピンクの少しふわふわしたパジャマに着替え

寝る前の紅茶を沸かしていた

ｺﾝｺﾝ

貴『はーい』

ｶﾞﾁｬ

玲「診察に来ました」

ロンガ「待っていた」

午後9時ごろだろうか

玲奈が少し恥ずかしそうに部屋にやって来た

玲「…はい。大丈夫そうですね

3日くらい安静にして頂けたらすぐ治ると思います」

ロンガ「あぁ、すまない」

玲奈はじっと彼を見たあと手を触り

顔を見るとすぐに診察を終えた

…せっかく紅茶ができそうなのに

貴『ｼｭﾝ』

玲「？どうしたの？Aちゃん？」

心配そうにこちらを見る

…どうしようかな

ロンガ「もう少し時間あるか？

お前達の仕事についていくつか聞きたい」

お？

玲「あ、そうでしたね

分かりました。私でよければお教えします」ｽﾄﾝ

あ、じゃあ…

貴『ｺﾄｯ 紅茶です。どうぞ。』

お客様用のコップに紅茶を注ぐ

…結構いいやつ

玲「わっ。ありがとうAちゃん！」ﾆｺ

コップを置くと玲奈がこちらを見て笑う

可愛い

ロンガ「…

それで…」

…救出の話や、悪党の話など色んな話をしていた

私は全くわからないのでその辺をゴロゴロしていた

…たまにロンガさんがこちらを睨んでいたが

…だってわかんないし←

1時間くらい二人が喋っていた後

ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾊﾟﾝﾎﾟｰﾝ

アナウンス「消灯のお時間です」

玲「あ、帰らなきゃ

それでは安静に」

ロンガ「あぁ」

アナウンスがなった瞬間すぐに玲奈は帰って言った

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