東方我烈伝Another―我符所有者になって幻想入り― (ページ7)

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第２話　蛇竜強臭ページ7

―翌日―

(オレカモンスター…)

リヴィエールが現れた翌日、いつも通り境内の掃除をするれい。だが、どうしてもリヴィエールの言葉が頭の中から離れなかった

というのも、れいはほんの２週間前に幻想入りした外来人なのだ。知らない地で途方に暮れていた所を、霊夢に助けられた。神社の仕事を手伝っているのは、その恩返しだ

そして、れいは外の世界にいた頃、オレカバトルをやっていた。それで、リヴィエールその物は知っていた。只、本物がいる事に驚き、また、１つの言葉がどうしても理解出来なかった

『いずれ私の力を必要とする時が来る事を覚えておきなさい…』

「…どういう事何だろ…」

そう呟いてから箒を片付けようとする。その時

『キシャァァァ！』

「えっ！あれって、『怒る蛇ムシュフシュ』!?」

紫色で長い体を持つドラゴン…ムシュフシュが目の前に現れた。突然の事に驚くれい

「れい？どうした…って、何こいつ!?」

本殿から出てきた霊夢も驚くが、直ぐにスペカを取り出し、唱えた

「なんなのか知らないけど、退治してやるわ！霊符『夢想封印』!!」

霊夢が放った弾幕はムシュフシュに向かっていく。が、ムシュフシュは細長い体を生かし、被弾を数発で収めた

「う、嘘!?」

霊夢が驚くのを尻目に、尻尾で薙ぎ払おうとするムシュフシュ。それをれいは

「ひ、氷符『氷結界』！」

『キシャ!?』

結界を張ることで弾いた。が、その余波でれいも飛ばされてしまった

「れい！大丈夫!?」

「へ、平気…でも、あいつ、どうすれば…」

「ん…あ、危ない!!」

ムシュフシュの対策を考えている傍から再度薙ぎ払いを仕掛けるムシュフシュ。霊夢がれいを守ろうとしたその時

「それっ！」

『キシャァァァ!?』

何者かがムシュフシュを叩き、ムシュフシュはそれで吹っ飛ばされた

「ウフフ…」

「あ、あんたは！」

「リヴィエール…」

白のリヴィエールだった。突然の登場に二人は驚くが、霊夢は直ぐに警戒した

「あんた、今度は何をする気？」

「あら、心外ね。折角助けに来たのに」

「…は？」

「いい？あいつは強いわよ。あなた達程度なら、傷付けるのが限界。倒しきる事は出来ないわ」

「…」

実際、夢想封印で大したダメージを与えれてない事もあり、反論出来ない霊夢。リヴィエールはれいに向かってこう言った

「言ったでしょう？私の力が必要になるって。それって今よ」

「え、わ、え!?」

そしてリヴィエールはスペカに変わり、れいの手に収まった