東方我烈伝Another―我符所有者になって幻想入り― (ページ19)

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第14話　元人間の魔法使いと死神ページ19

―夜・博麗神社―

「ホント、何処から異変を解決したって情報が流れるのかしら」

「気にしちゃ駄目だぜ。多分」

多くの者(大多数は妖怪)で賑わう博麗神社の宴会。ハロやれいは勿論、真由香にライカ、更には蒼玉迄来ていた

「…じゃあ、皆我符が使えるのか」

「てっきり持っていれば使えると思ったが…違うみたいだな」

「うーん…(ハロのやつ、使えないのかよ)」

ハロが我符を使えない事を伝えると、蒼玉と真由香は原因を考え始めた。真由香は内心(＾Д＾)ｍ９状態だが

「…ん？まだ来ていないやつがいたのか」

その時、鳥居の下に二人の青年が立っていた。片方は黒いオーブを纏った緑髪の青年、もう片方は、夏なのにコートを肩に掛けた紺色髪の青年だ

「あら、漸く来たの？」

「すみませんね。このバカが上司に伝えるの忘れていたもので」

「おい、バカって誰の事だ？」

「お前以外誰がいる？」

「野郎…！」

「おらぁ！」

「背中痛ー!?」

霊夢が質問をすると、二人は勝手に言い争いを始める。最終的に紺色髪の青年が緑髪の青年の背中に回し蹴りをして終わらせた

「ったく…見苦しい所を見せましたね」

「あ、ああ」

紺色髪の青年はハロ達の方を向いて詫びる。ハロは少し動揺していた

「それはそうと、少年、君の名前はなんだ？」

「失敬。俺は『水崎コウキ』。元人間の魔法使いです。で、こっちのバカは元人間現死神の森りん」

「森りんとか言うな！今の俺は『土本シン』だ！」

紺色髪の青年…コウキは蒼玉達に名乗ると緑髪の青年…シンの事を適当に言う。シンは勿論反論した

「いや、『シン』で漢字に直したら『森』とも書けるじゃん」

「そうだとしても可笑しいだろ!!」

「…取り敢えず、コウキとシンって呼ばせてとらうよ」

「…どうぞご自由に」

「むしろそっちの方がいいから、それで頼むぜ」