東方我烈伝 Cross of OrecaWorld 第１章―我界との交錯―（後編） (ページ20)

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第44話　始まりの最終戦ページ20

「あれは…我符カード!?」

地面に刺さったスペカを見て妹紅が叫ぶ。確かにカードにはオレカモンスターの絵があった

「あらあら…よく分かったわね」

『!!』

それに描かれていた―いかにも気色の悪い―モンスターが目の前に立っていた

「どうも～。私は『獄王閻魔』。宜しくね～」

「…オレカ界の閻魔？」

「…だろうね」

オレカ界の閻魔の登場(とキャラ)に全員が呆気に取られた

「…あのさ、せめて目的位聞かせてくれない？」

「目的？…まあいいわ」

霊夢が目的を聞き出そうとする。閻魔はそれにやれやれと話し出した

「いずれ魔王様が支配する地…そこの閻魔になる為には今の閻魔が邪魔なのよ。でも、私が身体を乗っ取れば、結局は私がこの地の閻魔になれるでしょ？だからよ」

「な…」

その目的に映姫は驚く。が、我符所有者は怒り気味だった

「全部黙って聞けば、魔王がいずれ支配するだと？」

「幻想郷をどうするつもりか知らないけど、そんな事させない！」

「ここの閻魔は映姫だけだ。説教は嫌だが、それだけは断固譲らないぜ！」

「異変解決のプロとして、この異変は必ず解決する！だから…」

『お前を倒す!!』

四人は同時に言葉を出す。その様子に閻魔は呆然としたが、直ぐに調子を戻した

「…なら、倒してみなさい！それ！」

「おっと！」

「危ねえ！」

霊夢と魔理沙に向かって己の武器を振るい、それを二人は軽々と避けた

「行くぞ！我符『バーン』!!火剣『フレイムソードＧ』!!」

「うわっ」

我符を再使用した妹紅が剣を振り、閻魔はそれを紙一重で回避する

「全く、危ないわね…さっさと目的を達成しましょうか」

「まさか…映姫!!」

「え…」

閻魔は再度映姫を狙う。が

「風刃『風車』!!」

「うぐ!?」

「あれって…こいしか!?」

こいしが連撃を出しながら現れ、閻魔はそれをまともに喰らう

「禁弾『過去を刻む時計』!!」

「奇跡『ミラクルフルーツ』!!」

「きゃあぁぁぁ！」

更に、フランと早苗がスペカを使い、閻魔の背中に弾幕を集中砲火

「っ…許さ「銃符『パラレルバレット』!!」なって目が、目がぁぁぁ!?」

振り向いた閻魔に対し、咲夜が弾丸を放ち、その内の１発が閻魔の目に当たり、〇スカ大佐のようなセリフを言っている

「咲夜達も…どうしたの？」

「地底で一戦あったのですよ。こちらとしては明らかに我符を使っている魔理沙がいる事が気になるけど…まあ、話は後で聞きましょう」

始まりの終わりが、近付いて来た