東方我烈伝 Cross of OrecaWorld 第１章―我界との交錯―（後編） (ページ1)

今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:9,709 hit

第25話（という名の番外話）　博麗と守矢の信仰事情ページ1

―博麗神社―

「…もし良ければ、『守矢神社』を信仰してください！」

「あんたは何言ってるのよ！『博麗神社』に来たんだから、博麗神社を信仰するのよ！」

「何をー！」

『…』

いつの間にか人が良く来るようになり、かつてない賑わいを見せる博麗神社。そこで守矢神社の巫女である早苗と博麗神社の巫女である霊夢が言い争いをしていた。そしてそれを鳥居の側で妹紅とバーン、クフリン、そして早苗の我符モンスター『伝説の竜騎士レオン』が見ていた

「妹紅…あれは良くあることなのか？」

「いや…そもそも博麗神社は妖怪神社とか言われているからな。むしろこの賑わいが気になるわ」

バーンと妹紅はそれぞれ言い争いと神社の賑わいが気になっていた。一方、クフリンとレオンも会話していた

「努力が実を結びましたね。霊夢もうれしいでしょう」

「お前が何か言ったのか？」

「ん、ああ。博麗神社迄の道は獣道だったから、整備したんだ。それと…多分テアマトやファヴニールから人里の人達を守っていたのもあるだろうな」

「ファヴニールは早苗が大人しくさせただろ」

「人里への被害を抑えたのは霊夢さんだ。それに、守矢神社の立地的にも…」

「…まあな」

守矢神社は『妖怪の山』の山頂にある。そのため、神社に人間が直接行くのは厳しいのだ

「レオンさん！聞こえてますよ！」

「あ、悪い」

話が聞こえた早苗がレオンによってきた。レオンが謝っているのを尻目に、霊夢はクフリンに向かった

「…ありがとね。あんたの助言がなかったら、こんなに賑わう事はなかった。感謝してるわ」

「…礼を言われる程の事はしてませんよ」

博麗神社の賑わいは、収まりそうにない。それに気を緩めていた我符所有者三人だった。霧の湖で、激しい戦闘が行われているとは知らずに