10th,sin 氷精の傷口と強欲の罪 ページ10
―霧の湖―
「…」
「チ、チルノちゃん?大丈夫?」
「え?あ、うん…」
大妖精に声を掛けられ、我に返るチルノ。ここ最近の(魔神との)戦いでかなりの疲労が溜まっているのだ
「大丈夫かー?」
「ルーミア迄…大丈夫だよ」
「そーなのか?」
ルーミアも心配するが、無理に笑顔を作り、チルノは答える。勿論大丈夫ではないのだか、これ以上心配させたくないという想いがそう答えさせた
『チルノ、あまり無理はしない方がいいですよ。いざという時に、戦えなくなってしまうかも知れませんから』
フロウもそう忠告する。チルノは答えなかったが、内心、とても苦しかったらしい
「…?何か変な音がしない?」
「…ホントだ。何だろ」
「まさか…」
「「チルノ(ちゃん)!?」」
その時、木が薙ぎ倒されるような音がし、大妖精とルーミアは周囲を見渡す。それに対しチルノは、音がしたと思われる方向に直ぐに飛んで行き、二人も慌てて後を追い掛けた
「…ん?我符所有者か?」
「…そうだよ。お前は?」
チルノが辿り着いた場にいたのは、6枚の翼と右が閉じ左が開いている状態の鳥の頭を肩と首と胸部に持ち、目が茶髪で隠れ、頭にミミズクが付いている、奇妙なモンスターだった
「我は『大罪の悪魔マモン』。強欲の罪を司る悪魔だ」
「つ、罪を司る?」
「うむ。まあ、分かりにくいであろう?」
「ま、まあ…じゃなくて!」
何故か仲が良さそうに見えたが、チルノは気を取り直し、マモンに問う
「何の為に来たの?」
「ふーむ…まあ、ここの平和ボケした人間や妖怪?達に、罪について教えてやろうと思ったが…我符所有者は厄介だな。消しておくか」
「…やっぱりそうなるのね。我符『フロウ』!」
肩を落としながらも、チルノが我符を使い、流水の勇者となった
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今回の敵『大罪の悪魔マモン』は、ハロウィンPさんの『強欲の堕天使マモン』を元にさせていただいています
若干改変しているのと、本人からの要望があったので、使わせていただきました
名前や技などが異なるので、一応俺のオリオレ扱いさせてもらいます
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我界戦士コウキ(プロフ) - ハロウィンPさん» 後々出るので、待っていてください (2016年6月23日 17時) (レス) id: d6b14aeea0 (このIDを非表示/違反報告)
ハロウィンP(プロフ) - ルーミアの我符version出して下さい! (2016年6月23日 16時) (レス) id: ef31bb07a4 (このIDを非表示/違反報告)
ハロウィンP(プロフ) - サタン化け物かよ…!? ビリー『考えたアホはどいつだ。』 …俺です。 (2016年6月22日 17時) (レス) id: ef31bb07a4 (このIDを非表示/違反報告)
ハロウィンP(プロフ) - ああ、考えてみると洒落にならんことになりそうだ…(paradise lostのルシファーとドゥン!!!!!のサタンだから) (2016年6月21日 17時) (レス) id: ef31bb07a4 (このIDを非表示/違反報告)
ハロウィンP(プロフ) - 我界戦士コウキさん» いいですねそれ! (2016年6月20日 17時) (レス) id: cb42e83a82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:我界戦士コウキ | 作者ホームページ:
作成日時:2016年5月18日 7時