東方我烈伝 Cross of OrecaWorld 第３章―七つの大罪―

1st,sin　大罪の悪魔 ページ1

―人里・鈴奈庵―

「小鈴ちゃん、いる？」

「あ、霊夢さん。どうしたのですか？」

人里にある貸本屋『鈴奈庵』に霊夢は来ていた。店主の娘である『本居小鈴』に声を掛ける

「ちょっと調べ物をしたくてね。悪魔に関する本って何処にある？」

「悪魔ですか…？確かあったと思いますが…あった、これですね。でも、なんでですか？」

「き、気にしないで。借りてくわよ」

「あ、はい」

本を借りた霊夢は鈴奈庵を出た。それを見届けた小鈴は

「何だったんだろ…ま、いいや。それより、『こっち』を読まなきゃ」

そう言って、紫色の分厚い本を読み始めた



―数分後・博麗神社―

「さて、と。えーっと、『七つの大罪』だっけ？」

「確か、マーリンの話だと合っている筈です」

神社に戻った霊夢は、クフリンと共に借りた本を読み始めた。どうやら、『悪魔導師マーリン』に七つの大罪について言われたようだ

「…あった。えーっと、『憤怒』『嫉妬』『強欲』『怠惰』『色欲』『暴食』『傲慢』の七つね。それで、憤怒は『サタン』、嫉妬は『レヴィアタン』、強欲は『マモン』、怠惰は『ベルフェゴール』、色欲は『アスモデウス』、暴食は『ベルゼブブ』、傲慢は『ルシファー』って悪魔が司るらしいわ」

「成程…」

「でも、何か関係あるの？」

「…少なくとも、『レヴィアタン』と『アスモデウス』、それに『ベルゼブブ』はオレカモンスターとしても存在しますね。あとの４体はどうか分からないですが」

「ふーん。でも、マーリンってヤツの話が正しければ」

「此処に、そいつらが現れる…」



―地底―

「がはっ！な、何で…」

「…」

同じ頃地底で、霊夢とクフリンの予感が的中しようとしていた

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