収拾がつかない・・・ ページ10
やけに間延びした声が聞こえ、私たちは一斉にその声の方へ振り向く。
そこには紫色の髪の男の人が、私たちの様子をニヤニヤと愉しげに見ていた。
慧人「あ、黎弥くん!」
勇征「ありゃ、ライバルが来ちゃったか」
颯太「はぁ、またややこしいことになりそうな予感・・・」
黎弥「ややこしいことってなんだよ颯太。あ、俺の名前は瀬口黎弥。よろしくな」
「Aです・・・。こんな格好ですみません・・・」
こんな格好というのは勇征さんからハグされている状態のことである。一向に離してくれそうにないので半ば諦めている。
黎弥「ん、別に気にしなくていいぞ。勇征に捕まってるA、様になってて可愛いし」
「助けてくれないんですね・・・」
慧人「黎弥くん悪〜」
颯太「最低ですね」
黎弥「お前らは黙ってろ。それに・・・」
と黎弥さんがおもむろに私の手首に触れ、私をジッと見つめ始める。
「え?」
黎弥「その状態の方が吸血しやすいからな」
そう言いながら黎弥さんはニヤリと不敵な笑みを浮かべる。するとその言葉と同時に黎弥さんの瞳が紅くなり、牙もみるみると生えていく。
「なっ・・・!」
黎弥「おっと暴れんなよ?下手に力まれると血が飲みづらくなっちまう」
勇征「心配しなくても、そんなにたくさんは吸わないよ。とりあえず、ご飯の前の前菜ということで」
慧人「あ、それなら僕も〜」
颯太「だからAは餌になるって一言も・・・、ダメだこれ、全然話聞いてないな・・・」
えっ、私の味方颯太さんだけ!?そう心の声も虚しく、私の血を吸おうと黎弥さんたちの目がギラリと光ったその時___
?「君たち何をしてるのかな?」
全員「!!!!」
突然聞こえたその声の方にその場にいた全員が恐る恐る振り返ると・・・。
とてもいい笑顔で、しかし凄まじい怒りのオーラを放つ澤本夏輝さんが腕を組んで仁王立ちしていた。
澤夏の怒り→←*お知らせ&注意事項(絶対に読んでください!)
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菜の花 - えむさん» コメントありがとうございます。この作品が大好きだと言ってもらえてとても嬉しいですし、ワクワクして頂けてるようで何よりです^_^これからも更新できるように頑張っていきます! (2021年7月13日 12時) (レス) id: 796a1a3707 (このIDを非表示/違反報告)
えむ - 突然のコメント失礼します。このお話大好きすぎて何回も読み返して、更新される度に次どうなっちゃうの〜!?とワクワクしています!これからも作者様のペースで更新していってください!楽しみに待っています(≧ω≦。) (2021年7月12日 7時) (レス) id: 5a5f8a5707 (このIDを非表示/違反報告)
菜の花 - 童磨さん» そうですね・・・。今のところはほのぼのとした展開が続きますが、敵対グループや戦闘シーンはまだ先になりそうです・・・。一応急ピッチで更新しますのでもうしばらくお待ちください・・・! (2021年6月27日 17時) (レス) id: 796a1a3707 (このIDを非表示/違反報告)
童磨(プロフ) - いつ頃に戦闘シーンや敵対グループ出てきますか? (2021年6月27日 11時) (レス) id: ce28b5a547 (このIDを非表示/違反報告)
ココア(プロフ) - 菜の花さん» 全然作者様のペースで大丈夫ですよー!気長に読みたい派なので笑能力や吸血衝動など豊富な設定もあって何回読みなおしても面白いです! (2021年6月27日 0時) (レス) id: c818120593 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:竜の騎士 | 作成日時:2021年6月16日 0時