血液提供宣言 ページ15
全員「えっ!?」
まさか私がそんなことを言うと誰も想像していなかったのか、FANTASTICSの人たちは一斉に声を揃えて驚く。あの冷静な颯太さんも口を開けてポカンとした表情をしていた。
大樹「え・・・。餌になるつもりなの?」
「そうですけど・・・。あ、渡航者を餌にするのはダメなんでしたっけ・・・?」
世界「いや、本人が良ければ渡航者も餌になることは可能だけど・・・」
颯太「今までの渡航者は血を吸われるのを嫌がってたから渡航者で餌になった人はいないんだよね。でもなんで急に・・・?」
「いくら異世界人だからと言ってここまで至れり尽くせりなのは申し訳ないなって・・・。それで、私が出来るのは餌になることかなと思って・・・」
澤夏「そこまで気にしなくても・・・」
黎弥「でもAが餌になったらたくさん血を吸うかもよ?」
そう言ってニヤッと笑って笑う黎弥さん。
「大丈夫です。FANTASTICSに血を吸われるなら死んでも構わないです」
黎弥「お、おう・・・」
黎弥さんが冗談(だと思う)を言ったが私は割と本気だったのでそう返す。思いもよらない私の返事に、黎弥さんは面食らっていた。
澤夏「吸い殺すのは犯罪になるからそもそも死なせる気はないんだけど・・・。まぁAがいいのなら・・・」
慧人「てことは・・・。Aちゃんの血を吸ってもいいってこと!?」
世界「でも急に今日からはダメでしょ。Aちゃん疲れてるだろうし、明日からの方が・・・」
「あ、私は別に今日からでも大丈夫ですよ」
澤夏「いいんだ・・・。でも今日は1人だけね。それで血を提供する人はAが決めていいから」
大樹「あ・・・言っとくけど俺は選ばなくていいよ」
「そうなんですか?」
世界「あー・・・。大樹は僕の血しか飲まないから・・・」
「?分かりました」
やっぱり大樹さん私を避けてる・・・?
少なからずショックを受けながらも私は血を提供する人を選ぶことになった。さっき無断で血を吸おうとしていた3人の目がギラついてて怖いけど・・・。
というか堀夏さん呼ばなくていいのかな・・・?
堀夏さんのことが気にかかりながらも私はこの部屋に集まっているFANTASTICSのメンバーを見渡し、そして“ある人”を心の中で決めた。
「じゃあ___」
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菜の花 - えむさん» コメントありがとうございます。この作品が大好きだと言ってもらえてとても嬉しいですし、ワクワクして頂けてるようで何よりです^_^これからも更新できるように頑張っていきます! (2021年7月13日 12時) (レス) id: 796a1a3707 (このIDを非表示/違反報告)
えむ - 突然のコメント失礼します。このお話大好きすぎて何回も読み返して、更新される度に次どうなっちゃうの〜!?とワクワクしています!これからも作者様のペースで更新していってください!楽しみに待っています(≧ω≦。) (2021年7月12日 7時) (レス) id: 5a5f8a5707 (このIDを非表示/違反報告)
菜の花 - 童磨さん» そうですね・・・。今のところはほのぼのとした展開が続きますが、敵対グループや戦闘シーンはまだ先になりそうです・・・。一応急ピッチで更新しますのでもうしばらくお待ちください・・・! (2021年6月27日 17時) (レス) id: 796a1a3707 (このIDを非表示/違反報告)
童磨(プロフ) - いつ頃に戦闘シーンや敵対グループ出てきますか? (2021年6月27日 11時) (レス) id: ce28b5a547 (このIDを非表示/違反報告)
ココア(プロフ) - 菜の花さん» 全然作者様のペースで大丈夫ですよー!気長に読みたい派なので笑能力や吸血衝動など豊富な設定もあって何回読みなおしても面白いです! (2021年6月27日 0時) (レス) id: c818120593 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:竜の騎士 | 作成日時:2021年6月16日 0時