これからどうする？ ページ14
リビングに着くと、豪華な料理の数々がとても大きなテーブルの上を所狭しと埋め尽くしていた。
みんなが集まってから食べようという颯太さんの提案の元でしばらく待っていると、料理を作った澤さん、その後に慧人さんと勇征さん、そして黎弥さんが遅れてやって来た。
慧人さんたちはあの後澤さんにこってり絞られたらしく、病人のようにゲッソリとしていた(食べる時は息を吹き返したかのようにめちゃくちゃ元気になってたけど)。
ちなみに大樹さんは元々食べるつもりはなかったらしく、どこかへ行ってしまった。
まだ私と面と向かって話していない堀夏さんは、リビングに姿を現さなかった。澤さん曰く、堀夏さんはある日から食事をやめて血だけを飲むようになったらしい。何故そうなったのかは聞けなかったけど･･･。
いろいろ気になることはありつつも美味しい食事を取りながら各々自己紹介を済ませ(その際に世界さんは吸血鬼ではなく人間だということも知った)、食事を終えた後は私が寝かされていたあの部屋に大樹さんも交えて集まり、今後の渡航者である私についての方針を決めることになった。
ちなみに堀夏さんはここに来ていない。
慧人「え？Aちゃんずっとここに居るんじゃないの？」
大樹「今のところはね。でも渡航者が来た場合は一度“本部”に報告しないといけないんだよ」
世界「渡航者をどこで保護するかは本部で決められるからね。まぁ大体は渡航者本人の意思を尊重するみたいだけど」
黎弥「というか、この説明以前来た渡航者の時にも話しただろ。なんで知らないんだよ？」
慧人「えへへ、忘れちゃった」
颯太「笑顔で言うことじゃないよ･･･」
なるほど･･･。一回その“本部”に報告して状況を見るって感じなのか。本部という存在がとても気になるけど･･･。
澤夏「Aはどうしたい？今言ったみたいに本部に移る選択肢もあるけど･･･」
「･･･私は、ここに居たいです。ここなら安心して過ごせそうなので」
勇征「！ってことはAの血を･･･」
澤夏「飲ませないからね？」
勇征「ですよねー･･･」
一瞬目を輝かせた勇征さんだったが、その期待は澤さんの圧力によりあっさり打ち砕かれる。しかし私はさっきから考えていた“あること”を口に出した。
「あの･･･。私でよければ餌になりますけど」
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菜の花 - えむさん» コメントありがとうございます。この作品が大好きだと言ってもらえてとても嬉しいですし、ワクワクして頂けてるようで何よりです^_^これからも更新できるように頑張っていきます！ (2021年7月13日 12時) (
レス) id: 796a1a3707 (このIDを非表示/違反報告)
えむ - 突然のコメント失礼します。このお話大好きすぎて何回も読み返して、更新される度に次どうなっちゃうの〜！？とワクワクしています！これからも作者様のペースで更新していってください！楽しみに待っています(≧ω≦。) (2021年7月12日 7時) (レス) id: 5a5f8a5707 (このIDを非表示/違反報告)
菜の花 - 童磨さん» そうですね･･･。今のところはほのぼのとした展開が続きますが、敵対グループや戦闘シーンはまだ先になりそうです･･･。一応急ピッチで更新しますのでもうしばらくお待ちください･･･！ (2021年6月27日 17時) (レス) id: 796a1a3707 (このIDを非表示/違反報告)
童磨(プロフ) - いつ頃に戦闘シーンや敵対グループ出てきますか？ (2021年6月27日 11時) (レス) id: ce28b5a547 (このIDを非表示/違反報告)
ココア(プロフ) - 菜の花さん» 全然作者様のペースで大丈夫ですよー！気長に読みたい派なので笑能力や吸血衝動など豊富な設定もあって何回読みなおしても面白いです！ (2021年6月27日 0時) (レス) id: c818120593 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜の騎士 | 作成日時：2021年6月16日 0時
