THE RAMPAGEの紅一点

倒れてる ページ39

(隆二side)

楽屋に戻る途中、たまたまAの姿を見かけた。

隆『Aー！...あれ？』

声をかけてもAは気づかないまま、倉庫のような部屋に入っていった。

隆『何すんだろ？』

レコーディングのあと、ちょうどランペの楽屋の前を通ったときいつも明るい元気なAの声が聞こえない。

もしかして、

隆『まだあの部屋に？』

俺はあの部屋に行くことにした。

？『隆二さん！どこ行くんすか？』

隆『ん？あ、岩ちゃん。さっきAがここの部屋入ってったけど何があんのかなーって。』

剛『えー？ここ何もないっすよ？』

隆『まだ分かんないじゃん？』

あー、確かに、って言って一緒にいる岩ちゃん。

ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

隆『開かねぇ、閉まってんな。』

もう行ったのか？

岩ちゃんにももう行ったんじゃないか、って言われたけど...

一応ね。

隆『んー、電話してみよ。』

Aの携帯にかけてみたけど、

〜♪

あ、聞こえる！

鳴っていることを岩ちゃんに伝えると、

剛『ほんとだ！A〜？』

隆『開けて〜！』

ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

ドアを叩いてみるけど、Aからの応答はない。

隆『A〜？』

んー、どうしよっかな...

？『隆二と岩ちゃん何してんの？』

あ、臣。

隆『臣、ここにAがいると思うんだけど、声聞こえないし鍵も開かないんだよね。』

臣『ふぅん、...え、Aいんの？』

剛『はい、でも応答なしなんですよ。』

臣『Aー？』

臣が聞いてみるけどやっぱり声は聞こえない。

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