THE RAMPAGEの紅一点

樹の涙 ページ12

(樹side)

医務室から出てきた俺は、屋上に来ていた。

屋上にある、ベンチに座る。

樹『情けねぇな...ｯ、』

すると、屋上の扉が開いた。

ｷｨ、

『つきくん、？』

この声...

樹『A...』

『探したよ、w』

探したって、

樹『寝てなきゃダメじゃん、！』

聞けば、もう治ったとか。

Aらしいけど...

樹『バカだね。』←

『毒吐かないでw』

それから少しの沈黙。

ほんとは分かってる、Aが言いたいこと。

『つきくん、』

樹『ん、？』

『ごめんね、心配かけて。』

Aが謝ることじゃない。

樹『Aは謝んなくていいよ。俺が、守ってやれてないだけだから。』

『充分、守ってもらってるけどなぁ。』

樹『ほんと、ｯ、ごめん、ｯ、』

Aが倒れたあの時一番近くにいたはずの俺は、何もしてやれなかった。

『あー、ほら、泣かない泣かなーい。』

そう言って俺によしよしするA。

樹『俺は子供か、ｯ、』

『子供でしょ？え？』←

なんか、もう泣く気失せるww

樹『ふふっ、』

『やっぱ、つきくんは笑ってる方がいいよ！』

イケメンだし、そう付け足して言うAは微笑んでいた。

樹『あ、そうだ。』

『ん？』

樹『これだけは約束して。まず、何かあるならメンバーを頼ること。あと、しばらく俺と行動すること。』

Aは少し考え込んでから、

『分かった！ﾆｺ』

頼らせてもらいます！、なんてニコニコしながら敬礼するA。

樹『あとは、過去のこととか。』ﾎﾞｿｯ

聞こえないように言ったのに、

『...いつかねw』

聞こえてた。

さすが、地獄耳ww









これからは、頼ってよ？大事な大事なメンバーさん。

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