願い ページ9
(北人side)
あの後、俺も名前を言い連絡先を交換した。
家に帰り、樹にどうしたのか聞かれたけど何も答えなかった。
...いや、答えたくなかった、の間違いかもしれない。
ガチャ、バタン
自分の部屋に入り、ベッドに寝転ぶ。
北『...ハァー、』
しばらくiPhoneの画面を見つめていると、ため息が溢れた。
この番号、Aのだ...
いやでもな、名前を言った時は驚きもなかったし。
やっぱり人違いか?
北『電話、してみようかな...』
灯りもついていない部屋の中、暗闇の中で目を開く。
壁の向こう側の気配から、隣の壱馬は起きているのだろう。
北『でももう夜遅いしな、』
また明日にしよう、そう思いiPhoneの画面を閉じる。
ふと、高校の時を思い出した。
些細な喧嘩で会えなくなってしまったあの日。
あの日のことを何度後悔しただろうか。
あの頃の自分が愚か過ぎて、本当に嫌になってくる。
俺はおもむろに立ち上がり、枕を壁に投げつける。
キミガイナイこんな宇宙、
北『ッ、キエテナクナレッ、!!』
そう、願った。
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Rain - 夢香さん» ありがとうございます!返信遅れてすみません...そうなんですね!私は慎寄りです! (2018年5月11日 20時) (レス) id: 1702419d3d (このIDを非表示/違反報告)
夢香(プロフ) - 続きが気になります!頑張ってください!ちなみに私はほくちゃん寄りです! (2018年5月9日 21時) (レス) id: 5a39803d61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rain | 作成日時:2018年4月21日 0時