キミガイナイ

壮絶な過去 ページ18

(北人side)

あれから樹には先に帰ってもらって、Aと一緒に喫茶店に来た。

なんか、緊張する...

貴『、ごめんね。』

北『へ、···？』

貴『あの日、北人の言うことちゃんと聞いてたらあんなことには、...ｯ、』

あんなこと...？

北『あ、のさ、あんなこと、って？』

貴『ｯ、』

次の日、そんな言葉から始まったあの日の出来事を、涙ながらにAは話始めた。

休んでた理由も、全部。

貴『...ってことなの、ｯ、』

壮絶だった。

北『A...』

気持ちが整理出来なくて、一旦Aには帰ってもらってから俺も家に帰る。


、、、


部屋に入り、ベッドに座る。

ｷﾞｼｯ

北『ハァー、ｯ、』

聞いてて俺が辛かった。

まさか、

北『ほんとに売られて、しかも妊娠させられて。』

しまいには、

北『捨てるなんて、』

無性にアイツに腹が立った。

でもそんなことより、

北『Aのことを考えなきゃ、』

子供はおろしたって言ってたし...

頭が、いっぱいいっぱいになる...

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