《番外編1-2》ユンギとつばきが背負うもの。 ページ49
*SG side
SG「…それから、何があったんですか？」
シロクマ先生は悲しそうに笑うと、続きを話し始めた。
その女のコはTHUBAKIに、いくところがあると言ったので二人は別れた。
また会えるのを楽しみにしながら。
しかし、そんな日は来なかった。
別れた後で、女のコは高いビルから青空へ羽ばたくように飛び込んだのだ。
知らせを受けたのはその日の夕方、カウンセリングの途中だった。
それから、THUBAKIは一層殻にこもってしまった。
自分を責め、世界を恨んだ。
…今日は飛ぶように、すべてを抱え落ちていった女のコの命日。
だから、自分を酷く傷つけたのだ。
誰かを傷つけたくないから…
ｼﾛ「そんな時、出会ったんだ。君にね。いや、gloosと言ったほうがいいかな？」
SG「え？どう意味ですか？」
俺の心臓が掴まれたように切なくなった。
ｼﾛ「亡くなった女のコのお兄さんが大邱出身でね。ドライブがてら、ライブに連れ出したんだよ。THUBAKIは音楽だけは受け入れていたからね。そんな時、出ていたのは、君だよユンギくん。」
そんなことが…俺はただのペンとしか思ってなくて、まさか。
SG「もしかして、女のコのお兄さんはパクユンギ氏ですか？」
ｼﾛ「ああ、そうだよ。妹のようにTHUBAKIを甘やかして、罪を償っているつもりなんだろうな、亡くなったあのコへの。」
SG「でもそんなのって…つらすぎるだろ…」
先生は優しく困った顔をして、言った。
ｼﾛ「そうだね。でも、今はまだ。そうやって乗り越えようとする彼女達を見守ることにしているんだ。そんなやり方も、ある。」
気づくと俺は涙をながしてTHUBAKIの手を握っていた。
ｼﾛ「君なら、彼女を救えるかもよ？音楽にとりつかれるように夢中になることで、殻から出始めたのは、ユンギくんのおかげなんだから。」
そう言って俺の肩を叩くと、シロクマ先生は部屋を出た。
そして"I need U"の"U"は、この握った小さな手の彼女だと、はっきりと自覚した。
セブチとチミグク。→←《番外編1-1》ユンギとつばきが背負うもの。
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本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - kira rinさん» 嫁！！！？？wwww嫁要素ありました？？wwwwでも本当に楽しみにしているので、これからもたまにコメントさせてもらいますね☆ (2021年8月1日 16時) (
レス) id: f760c82735 (このIDを非表示/違反報告)
kira rin(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» 我が嫁よ！すみません調子に乗りました汗。またのコメント感涙です！細かな部分も読んでくれたり、イメージしてくれたりと嬉しい事ばかりして頂けて。そんな貴方が励みになっています。マネさんの紳士な感じを出したかった一文。おきに召して下さったなら光栄です☆ (2021年8月1日 3時) (レス) id: 0447791661 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - マネさんの「THUBAKIさんもご一緒に」がとても好きですw (2021年7月30日 21時) (レス) id: f760c82735 (このIDを非表示/違反報告)
kira rin(プロフ) - ゆきさん» ゆき様、ご期待に添えず失礼しました。しかしながら、作品を読んで下さったらことに感謝の気持ちでいっぱいです。ごめんなさいなんて、勿体ないお言葉です。ゆき様に、沢山のよいことがありますように！ (2021年7月11日 20時) (レス) id: 0447791661 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 名前固定はつまらないので読むのやめます。残念...ごめんなさい (2021年7月11日 7時) (レス) id: 069bd0b96d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kira rin | 作成日時：2021年7月6日 3時
