リルと？。 ページ9
今度はゆっくりと膝を抱えながら目を開けた。
『シロクマさんだ〜おなかプニ！』
ｼﾛ『もう、ポヨンポヨンだよ〜(笑)君のことを聞かせてくれるかな？』
『いいよ。おなまえはリルだよ。リトルのリルなんだって。』
ﾘﾙ『シロクマさん、あめちょうだい？』
こてんと首をかしげるリルにみる幼さは、幼い子供のそれだった。
デスクにあるいちごミルクの飴を手渡すと、ふわっと笑って
ﾘﾙ『ありがとう。』
ときちんとお礼を言ってから、口のなかで飴玉をコロコロ転がして満足そうに足をブラブラさせる。
ｼﾛ『リルちゃん、美味しい？』
ﾘﾙ『うん！タルギウユすき！』
ｼﾛ『そっかぁ、良かった。』
ﾘﾙ『あのねあのね。いちばんうえのおねえちゃんがね、会いたくないんだって。』
ｼﾛ『それは残念だなぁ。何でかわかるかな？』
ﾘﾙ『リルわかんない。けど、いちばんうえのおねえちゃんが、いちばんこわいの。じゃあね〜』
またゆっくり目を閉じた。
次に目を開けると、元の彼女に戻っていた。
ｼﾛ『ありがとう、お話できたよ。疲れたかな？』
『はい、少し。Jがすみませんでした。』
ｼﾛ『大丈夫だよ〜(笑)私には、みんなが補いあっているように感じた。どうかな、私はひとつの人格に統合するのではなく、共存できるよう薬も調整しながら皆さんと付き合っていくのがいいと思ったんだけどね。』
『はい、あたしもそうしたい。です。』
ｼﾛ『はははっ。では、いつでも遊びに来てください。これからもよろしくね。』
あたしは、シロクマ先生にお世話になることに決めた。
数ヶ月くらいあと。
精神科に通っているのが親にバレた。
今までにない罵詈雑言。
出来損ないの連呼、飛んで来るグラス。
あたしはパソコンと最低限の荷物をもって、家を出た。
病院代も生活費も貯金があったからやっていける。
元々ひとりじゃん。
なぜか流れるなみだを気にもせず、夜の街に溶け込んでいった。
まさかあんな出会いが待っているとも知らずに。
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本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 良かったっす！！！！！「何言ってんだこいつ」と思われるのを覚悟していたので嬉しいですwwwけ、けけけ結婚！！！？私で良ければ！！！！！まったりしとるんですねwいえいえこちらこそ！！いつもお話書いてくださりありがとうございます(´∀｀) (2021年7月5日 20時) (
レス) id: f760c82735 (このIDを非表示/違反報告)
kira rin(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» ナイス考察ありがとうございます！もう好きです結婚しません？(照)大事な会議のときは、まさにそんな感じですよ。人格たちがおしゃべりしているときは大きなテレビがある部屋でまったりしとります。僕自身の人格たちもそんな感じです。いつもありがとうございます！ (2021年7月5日 4時) (レス) id: 0447791661 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 脳内会議のとき、どうしても「エヴァンゲリオン」の会議のシーンが浮かんできて、なんか……好きです(語彙力) (2021年7月4日 9時) (レス) id: 91d6dd1b15 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - こちらこそ！ (2021年6月24日 22時) (レス) id: f760c82735 (このIDを非表示/違反報告)
kira rin(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» あたしも、そのにおい好きっす。ふう、取り乱してm(_ _)mあなた様の言葉があたしの糧になります。今、存在してくれてありがと！ (2021年6月21日 9時) (レス) id: 0447791661 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kira rin | 作成日時：2021年6月9日 6時
