8 ページ20
紫side
「俺にはわからへん…((ﾎﾞｿｯ」
赤「え…？なんて？」
「俺には大毅が考えてることがわからへん！お前は何のために施設に行ったんや！？親に会うためか！？俺よりも、やっぱりほんまの親の方が良かったんか！？」
大毅にぶつけても意味がないことなんてわかってる
それでもどうしても堪えることができなかった
悪いな。こんな親で…
息子の選ぶ道を応援してあげられる親やなくてごめんな…
赤「…なに言ってんねん」
「大毅…？」
赤「俺やって自分の気持ちがわからんかったよ！！でも！でも…！！」
大毅のギュッと握られてる拳がプルプルと震えている
泣くのを堪えてる時の大毅の癖や
その拳をそっと包み込んであげれば、大毅はパッと顔を上げて
赤「やっとわかった…ﾋｯｸ…俺はやっぱり崇くんの息子で居たいっ…ﾋｯｸ…いつまでも崇くんとっ、友達のような親子で居たいっ…泣」
スーッと大毅の頬を伝う涙
その涙が拳を包み込む俺の手にも落ちて
赤「アホみたいに崇くんと笑い合ってる時間がっ、俺の幸せでっ…ﾋｯｸ…その幸せをっ、崇くんにもらった幸せをっ…他の人に分けてあげたいねんっ…泣」
ゆっくりと話してくれる内容を聞いてからギュッと抱きしめる
頭を撫でれば、まだ堪えていたのか幼い頃のように泣き喚く大毅
「ごめん。ごめんな。大毅の気持ちを聞かんと怒鳴ったりして」
背中を摩りながら謝ると、大毅は首を横に振ってくれる
そして初めて話してくれた
"大毅の夢"
「立派な夢やな」
赤「崇くんが俺にくれた夢やで」
成長してからは余計に呼ばれなくなった呼び方
その呼び名に懐かしく思っていると、大毅が口を開く
赤「実はな、さっき…」
「っ…！」
そして俺は大毅の口から話される とある出来事に驚きが隠せなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 208人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ついん担 - 最高でした！！泣いちゃいました。笑 ツインが親子なのも最高だし、濱ちゃんとシゲの話も最高でしか無かった(号泣)神ちゃんと桐山くんと淳太くんの話もめっっちゃ好きです！読ませて頂きありがとうございました (7月16日 16時) (
レス) @page23 id: b966689730 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まかろん
| 作成日時：2022年7月29日 21時
