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寝室の枕元にちゃんと大切に置いてある。
今日はみんなが来るから、リビングから移動させといたんだけど。
はいって手渡すと裕太くんはキラキラした顔で壊れ物扱うようにそっと両手で抱きかかえた。
いつも乱暴に扱う誰かさんとは大違い、なんて思いながらその様子を眺めていた。
裕太「かわええなあ・・・」
『そんなに喜んでもらえるとは思わなかったよ。笑』
裕太「いやほんまかわええもん。
この丸いフォルムとつぶらな瞳に・・・」
『わかった、わかった。笑』
そんな会話をいつの間に聞いていたのか、寝室の外から直人さんが顔を覗かせた。
直人「うわ、それ俺のあげたやつ?」
『え!?あ、そう、です』
直人「大切にしてくれてたんだ。」
『当たり前じゃないですか。だって、直人さんに貰ったんですよ』
直人「直くんでしょ?」
『え、っと』
隣にいるはずの裕太くんはまるで居ないとでも言うように、私の目だけをじっと見つめる直人さん。何処と無く目がトロンとしてる気がする。
『もしかして、酔ってます?』
直人「酔ってないよ。笑
ねえ、直くんって呼んでくれないの?」
困る私に気がついてくれた裕太くんが、横入りしてくれて。
裕太「直人さん、ケーキ食いました?
あっちで食いましょう、ね!」
直人「いや、食った・・・」
強引にリビングに押し戻す裕太くんに感謝しつつ、裕太くんから返されたぬいぐるみをじっと見つめた。
玲於「何してんの」
『わ!なんだ、玲於かあ・・・。なんでもないよ。』
玲於「なんだって。
・・・お前さ、あんま簡単に寝室に人いれんなよ」
『え、・・・うん』
なんか、分かんないな。この気持ちも、どうすればいいのかも。
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めいこ(プロフ) - のりたまさん» ミスです。ご指摘ありがとうございます。 (2018年8月10日 22時) (レス) id: aeea69314b (このIDを非表示/違反報告)
のりたま(プロフ) - コメント失礼します。 believe it outではなくてBRAVE IT OUTではないんですか?作中のオリジナルのですか? (2018年8月10日 21時) (レス) id: 0c9cd69501 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めいこ | 作成日時:2018年3月21日 22時