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涼太side





アウトロが終わりシーンとしたスタジオで、Aちゃんと顔を見合わせて暫く固まった。




龍友くんと初めて納得のいく歌を歌えた時のように、全身に鳥肌が立つ感覚。

それが今まさにそれだった。




龍友くんに、早く教えてあげなきゃ。彼にも早く聞かせてあげたい。



人1倍ストイックに物事に取り組む彼の、喜ぶ顔が目に浮かぶ。






「涼太、ちょっといい?」




スタジオの重い扉の先には、待ち構えていたかのようにトレーナーのユキエさんが腕組みをして立っていた。

Aちゃんはもう帰ってもいいよという彼女に、不思議そうな顔をしながらも大人しく帰って行った。





「彼女、化けるわよ」





会議室の椅子に腰をかけるなり、ユキエさんはそう言った。



珍しい。彼女が誰かのことを褒めるなんて。
俺や龍友君でさえ、まともに褒めてもらったことは無かった。





化けるわよ、それは彼女なりの褒め言葉だと、短いようでそれなりの付き合いになる涼太は汲み取っていた。




涼太「僕もそう思います。」


「ま、今はまだまだだけどね。磨けば光る原石だわ、ありゃ。HIROさんが言い出した時は何言ってんだって思ったけど訳がわかったわ。」


涼太「もしかしたら俺も越されちゃうかも」


「涼太だけじゃないわよ。もしかしたら龍友。いや三代目ですら追い越すかもね」




ニヤリと口角を上げて笑う彼女に、なんて恐ろしいことを言ってくれるんだと思うと同時に少しだけ俺の中に危機感が生まれた瞬間だった。




「3人で合わせればきっと、いいものになるわ。それは私が保証する。もう少し上手くなったら、三人で合わせてみましょう。・・・涼太。あんたが支えてやんなさいよ彼女のこと。」



涼太「はい・・・?そのつもりです」




その真意は未熟な俺には今はまだ分かるはずもなかった。





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設定タグ:GENERATIONS , 佐野玲於/小森隼 , NAOTO/三代目JSoulBrothers   
作品ジャンル:恋愛
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めいこ(プロフ) - のりたまさん» ミスです。ご指摘ありがとうございます。 (2018年8月10日 22時) (レス) id: aeea69314b (このIDを非表示/違反報告)
のりたま(プロフ) - コメント失礼します。 believe it outではなくてBRAVE IT OUTではないんですか?作中のオリジナルのですか? (2018年8月10日 21時) (レス) id: 0c9cd69501 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めいこ | 作成日時:2018年3月21日 22時

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