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龍友「改めましてGENERATIONSですー!」
一人一人が一言ずつ挨拶をしていく。
順番に話をしていき玲於の番になった時。
順調に話をしていた玲於が突然に顔を後ろに背け、涙していた。
普段、あんなに生意気で弱みを見せない玲於が。
きっと、色々と思う所があったんだろう。
幼い頃から共に過ごしてきた仲で、彼が人1倍努力しているのは十分すぎるほど知っているのだから。
ダンスの間も、隼の目には涙が零れ落ちそうなほど溜まっていた。皆、この日の為に血のにじむ様な努力をしてきたんだ。
立てなくても立てない人だっている。
ここに立てていることに感謝しなければいけないなと、今日一日で痛いほど感じた。
そして私のMCの番になった時、照明が暗転しスクリーンには"SAKURA GENERATIONS パフォーマー&ボーカル デビュー"とだけ表示された。
客席からは悲鳴と歓声が半々ずつ聞こえ、私の周りにいたメンバーも思わず声を上げて驚いていた。
『え、パフォーマー&ボーカル・・・?』
裕太「・・・Aちゃん。聞いてないん?」
はたまた、私の隣の中務くんが小声で私に耳打ちをした。私はウンウンと2回素早く頷いた。
聞いてない聞いてないよHIROさん!
そりゃないよ!と、ただただ思うだけだった。
その後のMCやパフォーマンスは正直記憶が無いまま過ぎ去っていた。
これからどうしようそればかり、頭はパンク寸前だった。
一先ず東京に帰ったらすぐにHIROさんの元へ直行。これは決定事項だ。
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めいこ(プロフ) - のりたまさん» ミスです。ご指摘ありがとうございます。 (2018年8月10日 22時) (レス) id: aeea69314b (このIDを非表示/違反報告)
のりたま(プロフ) - コメント失礼します。 believe it outではなくてBRAVE IT OUTではないんですか?作中のオリジナルのですか? (2018年8月10日 21時) (レス) id: 0c9cd69501 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めいこ | 作成日時:2018年3月21日 22時