第二十五話 去れば side和蘭陀 ページ25
「やっぱりな…そうだと思ったんや……月乃」
「覚えてたんですね、プロイセン殿は?私寝てしまってて」
「泣いてたやろ?マスカラが落ちてる……アイツはどっか行った」
白い手袋で目元を拭き、手袋を取り左の手袋も外す
「オランダ殿…私の事は祖国にはお伝えしないで下さい。」
「何を?」
「とぼけないで下さい…貴方ここで立ち聞きしてたでしょ?」
バレてたか
「まぁ…私が酔いに任せて言ってしまったことですが」
「そうやで…お前が悪いんや」
「……もう、表に出ることはありません…今度会うときはもう親しくできんでしょう」
「せやな…もう行くのか?」
「えぇ…もうバレてしまいまし……さてそろそろ12時ですし魔法も解ける時間です」
月乃はスカートをめくり上げる…太腿にはレッグホルスター
「うわ…そんな綺麗なドレスに隠してたんか」
末恐ろしい奴
レッグホルダーから小刀を出しそれを口に咥え両手で髪をかき集め片手で髪をまとめもう片方の手で口に加えていた小刀を持ち
勢いよく綺麗な長い髪を切り落とす
「あぁ…良かった父親似の顔で」
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作者名:花鏡はパスワードを忘れた x他2人 | 作成日時:2018年7月8日 0時