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第弐話 ページ3

…意識が虚ろな世界から現実へと引き戻される。
身体を起こすと腹の辺りがズキリと痛む。

ここはどこだろう。
身体を動かし、腹部の痛みを無視しベッドから立ち上がる。
手先の感覚は正常…治ったか。
周りを見渡し刀を探す。
近くを見ても何も無い…。

突然ガラリと扉が開く。
「あっ、目が覚めたんですね!
ってまだ立ち歩いてはダメです!早くベッドにお戻りください!」

…胸おっきい。誰だろう
強気な目付き、蝶の髪飾り、そして鬼殺隊隊服…

そんなことを考えていると背中を押され、ベッドに戻された。

「えっと、ここは蟲柱胡蝶しのぶ様の御屋敷、通称蝶屋敷と呼ばれています。
そして私は神崎アオイ。鬼殺隊の一員です」
「……」
蝶屋敷…蟲柱…鬼殺隊…
「……えっとお名前は?」
「……」
神崎アオイ…聞いたことがあるような…
「はっ!もしや記憶を失ってしまっているのですか?」
あ、なんか勘違いを起こしている…

「失礼しました。私の名前は無花果と申します。怪我を治していただき有難く存じます。
早急に出立致しますので私の衣服…刀を渡していただけないでしょうか。」

簡潔にそう言うと驚いた表情をし、ポカンとする。
「衣服は今洗濯中で刀は…って駄目です!無花果さん…と仰いましたね。まだ傷が治っていないのです。ここから出て頂くのは完治してからです!!」
うーん面倒だ…殺してしまえば楽だけど鬼殺隊に恨みを買ってしまう…
「神崎アオイさん、御手洗はどこですか?」
「御手洗は廊下の突き当たり左ですよ」
「ありがとうございます、では」

この隙にこの屋敷を探ろう。
今の時刻は太陽があっちだから……昼間の11:00頃だろうか。
刀…刀…
うろうろしていると若い男性に急に話しかけられた。

「えっとあのう…迷ったんですか?」
赤掛かった髪に痣…耳飾り…とりあえず誤魔化そう。
「えぇそうなんです。」
「それは大変だ!アオイさんを呼んできます。待っててくださいね」
あっトチった。
まぁいいか元いた部屋に戻る時に見て回ろう。
「えっと…連れてきましたよ!」
「無花果さん…迷っていたんですね。心配したんですよ!」
「それじゃあ俺はここで」
「あっはい了解です。」
「それじゃあ…いちじく…さん?もまた」

ぺこりと頭を下げ神崎アオイに部屋まで案内してもらう。
「神崎アオイさん、蝶屋敷を案内していただけませんか?」
「え…?はい、了解しました」

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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎   
作品ジャンル:アニメ
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とある堕天使(プロフ) - 花猫さん» さんくす (2020年8月18日 2時) (レス) id: a3cbec4d52 (このIDを非表示/違反報告)
花猫(プロフ) - いいね! (2020年8月17日 22時) (レス) id: cf66358d19 (このIDを非表示/違反報告)
とある堕天使(プロフ) - ほねさん» さんくす (2020年8月17日 20時) (レス) id: a3cbec4d52 (このIDを非表示/違反報告)
ほね - すげぃです (2020年8月17日 19時) (レス) id: 0dbf8d94d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とある堕天使 | 作成日時:2020年8月17日 18時

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