第仇話 ページ13
朝日が差し込み目が覚める。
立ち上がり、枕元にいつの間にか用意されていた私が前まで着ていたボロボロの衣服…
の綺麗になっているもの。
いつのまに…?
恐らくだか蟲柱だろう。
行った時に私が住んでいたあの屋敷にも入っただろうから。
衣服を下に落とし、新しいさらし代わりの包帯を手に取りテンポよく巻いていく。
袖に手を通し、羽織る。
久しぶりの感覚だ。
部屋から出て蝶屋敷を回っていく。
神崎アオイに会ったので其の儘、朝御飯と雪崩込む。
mgmg……
美味しい。
「無花果さん、どうぞ!」
包みを渡される。
開けようとすると神崎アオイに止められる。
「あっ!駄目ですっお昼に食べてくださいっ!」
「…ありがとう」
軽く微笑み目を見て伝える。
部屋に戻り、得物を懐に入れてお弁当を布に包み肩から背負う。
選抜会場は少し遠いので早めに出ることにしよう。
門扉を押し、外へ出る。
光がとても眩しい…
少し立ちくらむ。
テコテコと影を歩いていると後ろから呼ぶ声がする。
「おーーい、おーーい無花果さーん」
振り向きそちらを見ると
立ち止まって待つと竈門炭治郎が何かを差し出した。
「これ!良ければ使って。多分無花果さんの役に立つから。」
細長いなにか。刀…ではないようだ。
ありがとう。と感謝を伝え、軽く竈門炭治郎に耳打ちをし、振り返らずに再び歩を進める。
空が蒼く広がっている。
もし、あの時霞柱に助けられなかったらこの空は見えていなかっただろう。
だけど、私は死なない。
もしあの時鬼に喰われていても私は…
カーカー
鴉が空を飛ぶ。
無駄な思考はやめよう。
今は最終選抜にのみ思考を使おう。
楽しみだなぁ
フフッ
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とある堕天使(プロフ) - 花猫さん» さんくす (2020年8月18日 2時) (レス) id: a3cbec4d52 (このIDを非表示/違反報告)
花猫(プロフ) - いいね! (2020年8月17日 22時) (レス) id: cf66358d19 (このIDを非表示/違反報告)
とある堕天使(プロフ) - ほねさん» さんくす (2020年8月17日 20時) (レス) id: a3cbec4d52 (このIDを非表示/違反報告)
ほね - すげぃです (2020年8月17日 19時) (レス) id: 0dbf8d94d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とある堕天使 | 作成日時:2020年8月17日 18時