すきで、好きで。

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さくらside






「お酒はあるみたいだし
何か食べたいものない？」






コンビニに着くと
真っ先にカゴを持ってくれたとこ。
前も思ったけどほんとよく出来た男の人。






「んー…、デザートとか！」


「お、いいねぇ。
強引に連れ出したお詫びに何でも奢るよ」


「ほんとですか？」


「ほんとほんと。
好きなの選んで」


「その言葉、後悔しないでくださいよ〜？」







えー？ってまた可愛く笑うその笑顔も
まぁ悪くないな。(超上から目線)








「シュークリームと〜、チーズケーキと〜、ティラミスと〜、ロールケーキと〜、
……エクレアもっ！、」


「…そんなに食べれる？」


「みんなで食べれば食べれます！
あ、藤ヶ谷さん甘いものダメですか？」


「いや、甘いの凄い好き」


「へぇ！意外！」


「はは、よく言われる。
甘いもの似合わない、って」


「よし！
じゃあみっくんを仲間外れにして三人でスィーツパーティしましょう」


「おう、いいねそれ」






そんな話をしながら
藤ヶ谷さんと追加でチョコやらプリンやらをカゴに入れて
コンビニのスィーツを買い尽くす勢いで店を出た。









.









.







─────



もうすぐ着いてしまうみっくんの家の前。

スィーツが早く食べたくてるんるんしてる藤ヶ谷さんのTシャツの裾を掴んで引き止めた。









「……あの、」


「ん？どしたの？」







優しく首を傾げて私の言葉を待ってくれる。








「……あの、
みっくんには内緒にしてもらえませんか…？」


「内緒？」


「その……、さっきのこと…」


「あぁ、俺がさくらちゃんのこと好きってこと？」


「そ、そんなダイレクトに…っ、！///」






…てか今思ったけど
さっきは好きなんて言われてなかったから
今ここにきてまた破壊力が…っ！！！






「はは、わかった。
内緒にしとく」


「……ありがとうございます…、」


「でもバレバレだと思うけどね。
さくらちゃんのこと連れ出したし、さくらちゃん顔に出やすいし」


「……え。」


「ま、北山もそれに負けないくらい鈍いから大丈夫か。
分かりやすいさくらちゃんの気持ちに気付かないくらいだから」






・・・確かに。








そしてそのまま
スィーツが沢山入ったコンビニ袋を揺らしながら、二人のもとへと戻った。

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