ビターチョコレートシンドローム 【HQ】

04 新たな幸福 ページ4

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「じょ、じょじょじょ、じょじょ…」

「おージョジョか？ジョジョがなんだ？」

「研磨サーン！猛虎さん女子マネって単語すら言えないくらい狼狽えてますよ！」

「リエーフ、俺に振らないでよ…虎もうるさい」




「ほらな、言っただろ。女子目の前にするとまともに挨拶もできねえの」

『うわあ、…モヒカン』

「そこに感心してんのかよ」

改めてマネージャーとして入ることになったAが挨拶すると、
真っ先に反応したのは案の定山本で、



「Aちゃんがやってくれんのか、美人だし音駒もこれで面子が立つな！」

『夜久くん！ひさしぶり！一年のとき一緒のクラスになった時以来だね！』

「おう！Aちゃんも可愛くなったな！」

「ちょっとやっくん、さっきから俺のカノジョ口説くのやめてくれるー？」

「……は？、黒尾さんの…彼女…？」

「おう、そうだぜ！…って山本！？」

「あ、おい虎！大丈夫か！？」

あんなに狼狽えてた虎が、
今度は急に魂が抜かれたかのようにしんとして
膝から崩れ落ちる様を見届けていると、

「Aサン！ちっこいですね！」

横からひょいっと顔を出してきたリエーフのサイズ感に
思わず肩を竦めてびっくりする彼女

『それはリエーフくんが大きすぎるんじゃないかな…』

「それもそうか！でも、夜久さんと同じサイズ！」

「リエーフ！！！」

「いっで！夜久さん回し蹴りやめてくださいってば！」




「クロ、収集つかないんだけど…」

「ま、まあ！そういうことだから、今日から色々サポートしてくれるんで」

『よ、よろしくお願いします…』








「そんで、入って早々悪いんだけど、近頃合同合宿あるんだわ。大丈夫そ？」

『うん、ルールは把握してるし、ある程度サポート出来るよう頑張るね』

「サンキュ」


「こんな美女が…黒尾さんの…」

「虎、それはさすがに失礼…」

「研磨さんそんなこと言って笑ってるじゃないですか！」



「お前ら全部聞こえてるぞ。それ以上言ったら練習メニュー増やすぞ」



「な、ちゃんと俺も支えるから、改めてよろしくな」

『逆だよ、私が皆のことを支えなきゃ』

そう言った彼女の笑顔が、今がただただ眩しくて、

この先起こる未来なんて、何も考えていなかった




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