四十二話 ページ42
あれから特に大きな出来事もなく
待っててって言われたのが未だ夢のよう
私も淡々と仕事をこなし、
悠馬も着々と目標へと近づいていた
連絡も挨拶ばかりだが、動画で見る悠馬は全部楽しそう
12月も始まり年末の仕事に明け暮れていると連絡が来た
浦田 悠馬明日ライブやるから見てて
明日11日、幸い休みだ
わかったと返信する
登録者数を見ると292万人くらい
今日、明日だけで何万人も増やすことができるのか？
そう思い自分のことでもないのに少し焦ってしまう
ずっと画面の前で待機できるのでラッキーだな
・
そして当日
午前中に起きることができ、来ている通知に目を通すと悠馬から。
ライブは多分夕方くらいにする、とのこと
夕方かぁ、暇だなぁと思いながら少し出かけようと化粧をして荷物をまとめる
特に予定もなく駅周辺を歩いていると
『あ』
花屋が目に止まった
今日の夜に会えたら、と思いながら店内に入る
何かお探しですか、と声をかけられお祝いの花束を夕方くらいに取りに来たい旨を話した
少し大きめで、色合いは、と色々説明していく
店員さんも一緒に周りのリボンの色はこれが、とかアドバイスをくれてイメージではブルーのリボンに包まれたメンバーカラーの色合いが綺麗で華やかなものになった
夕方来るように言われまた来ますとそこを去った
スマホがバイブしていることに気付き画面を見ると彼の名前が表示されている
『はい』
「あ、あの、これからライブするんだけど前来た家来れない？」
『はい？』
「地元の友達枠として来てほしくて、あの、木内とかかずえいとかかなたもいるし」
『あー、私はそれ行って大丈夫なやつなの？』
「うん、みんなにも相談した、地元出演とかの時はその場で待機してくれてたらいいから」
『わかった…、少し遅れると思うけどどうすればいい？』
「ごうたに鍵渡すから一緒に入って来てくれれば」
『ごうた…、あ、あのー、マネージャーの子だよね？』
「そうそう、じゃあ、気をつけて来てね」
『はい、ありがとう』
心臓がドキドキうるさい
多分緊張とか楽しみとかそういうやつだ
花屋さんに戻り、今から花を渡しに行くので待っててもいいですか？と時間変更があったことを話し待つ
30分ほどかかるとのことでうろちょろし、
戻ってくると想像以上に綺麗で素敵な花を束ねてくれていた
そしてタクシーに乗り込み爆速で以前行った家へ向かう
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ぱちくりぷんぷん丸(プロフ) - ひなのさん» ご愛読いただきましてありがとうございます！とても励みになります！！ (2022年5月11日 17時) (
レス) id: 57b5d2b0f2 (このIDを非表示/違反報告)
ひなの(プロフ) - 作り方上手過ぎます！！めっちゃ好きなお話でした〜！ (2022年5月8日 11時) (レス) @page50 id: e92d9d5baa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱちくりぷんぷん丸 | 作成日時：2022年3月16日 10時
