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四十話 ページ40

なんだか騒がしいな、そう思って目を開ける

すると閉め切っているドアの方から聞こえているのだと気付いた

いつの間にかに寝てしまっていたようで、スマホを見ると19:00と表示されている

約2時間も他人宅で寝てしまったことに対して罪悪感を感じていると小さくノックされた


『…悠馬?』

小声で確認すると勢いよく扉が開かれた

「あぁ!ほら!」

目の前にはやまとくん
後ろにはあつきくんとゆうたくん

そしてひゅうがくんと捕まって口を押さえられてる悠馬がンン〜と唸り声を上げながらこちらを見ていた


『どういう状況ですか?これは』

「こっちの台詞じゃあ!」


ひゅうがくんのドでかい声に思わずおぉ、と声が漏れる

「え、Aちゃんだよね?」

ゆうたくんからの確認の言葉に頷くとあつきくんが
反応した

「あ!例の!?」

「その噂になってる感やめろ」

「おい〜Aちゃんびっくりしてるでしょ」


悠馬はひゅうがくんに捕まったまま目でごめんと訴えてきた


「まじでこれ俺らお邪魔虫だった?」

『丁度帰ろうとしてたらピンポン来たんだよ』

「えぇ!?お前ゆうまがちか!漢だな!」


悠馬の口を押さえていた手が頬に移動しひゅうがくんがゆらゆらと悠馬の頭を揺らす


「まじで静かにしてください、怒られちゃいます」


悠馬がようやく絞り出した言葉にそうだったと全員静かになる

私は足元に転がってる自分のバッグを手に取った

『じゃあ私帰るよ』

「えぇ!もう帰んの?ウーバーしようよ」

『いやぁ、明日仕事だし帰りたいなぁ』

「ほらほら、色々聞きたいしぃ」

「やまと、まじでA困らせないで」


いつの間にかひゅうがくんに解放された悠馬が私の隣に立ってそう言った

「まじでやまとお前うざいぞ」

「そうだぞ、帰らせてやれよ」

やまとくんがゆうたくん、ひゅうがくんに責められているのをみてあつきくんは笑っている


『悠馬今日はありがとうね』

「うん、あ、アイコス忘れそうになってたよ」

『え?それは死活問題』

どこ?と、言ってキッチンへ連れて行ってもらうと
忘れていたアイコスがあった

『あぶな〜、ありがとうね』

キッチンの方を向きながら言うと私の影にもう一つの影が重なる

アイコスを握って机に付いている手の隣には悠馬の手

背中にもなんとなく体温を感じる

「俺があいつらどうにかしとくから帰って大丈夫だよ」


耳元で聞こえた声にパッと後ろを振り向くと

悠馬はすでに背中を向けてリビングの方に移動していた

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ぱちくりぷんぷん丸(プロフ) - ひなのさん» ご愛読いただきましてありがとうございます!とても励みになります!! (2022年5月11日 17時) (レス) id: 57b5d2b0f2 (このIDを非表示/違反報告)
ひなの(プロフ) - 作り方上手過ぎます!!めっちゃ好きなお話でした〜! (2022年5月8日 11時) (レス) @page50 id: e92d9d5baa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱちくりぷんぷん丸 | 作成日時:2022年3月16日 10時

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