二十四話 ページ24
「まずはコムドットのことで巻き込んでごめん」
『お気になさらず』
中学の時の記憶も曖昧なため、敬語になってしまう
そんな私を見てか、やまとは緊張しなくていいよ
とお茶を出してくれた
俺のこと覚えてる？とか
こないだの動画でさーと他愛もない話を進めていくやまと
正直なぜ2人きりにしたのか意図が読めない
『ごめん、やまとさん。何の話ですかね』
「…あぁ、
じゃあ、本題…」
今までおちゃらけていた雰囲気から打って変わって
真面目な顔に変わる
「正直さ、ゆうまのことどう思ってんの？
金持ってるとか、そういう理由なら近付いて欲しくないんだけど」
『？？？？？？』
急にどんな話かと思ったら
『ちょ、ちょっと待ってよ、まじで何の話？』
「とぼけないでくんない？
タイミング良すぎだろ。動画でお前の話してから急に出てくるとか。」
『本当にたまたま会っただけだよ。しかも私から連絡先聞いたわけでもないし、YouTuberやってるって知ったのその日だし』
「いや、さ」
どんどんどんどん詰めてくるやまとに
顔が引き攣っていくのを感じた
話してる言葉を遮りなにか喋ろうと思うと少し吃ってしまったところを更に遮られ頭がこんがらがっていく
『…正直…好きなんだと思うよ。ただ付き合えたとして、
苦しむのはお互いってわかってるのに。
そんな覚悟もある訳じゃないし』
「何、弄んでるわけ？」
『違うって。私だって悠馬のこと最近まですっかり忘れてて、
でも昔の想いとか思い出したら…、
新しい思い出とかもできたら、そんなの』
自分で何を言っているのか訳がわからなくなってくる
『好きになるに決まってんじゃん』
同時に顔を覆う
感情的になってしまったと後悔。
目頭が熱くなり滴る雫を掌で受け止める
静寂が訪れ、それを破ったのはやまとだった
「……いやぁ〜！ごめん！」
私の背中をぽんぽんと大きめの手がリズム良く叩く
『は？』
感情が追いつかずじろりとぽろぽろ涙が流れる目でやまとを睨む
「ごめんごめん、ゆうまって休日とか他人に時間割かないからさ、そんだけ大事な人がもし、ゆうまじゃなくて金目当てだったら追っ払ってやろうかと思ったんだけど…」
手の隙間から覗き込む目が私の瞳を捉えた
「いいじゃん。苦しめば。
俺らは何があってもお前らを助けるから」
心地良いリズムで背中をたたく
落ち着くまで待ってくれるみたいだ。
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ぱちくりぷんぷん丸(プロフ) - ひなのさん» ご愛読いただきましてありがとうございます！とても励みになります！！ (2022年5月11日 17時) (
レス) id: 57b5d2b0f2 (このIDを非表示/違反報告)
ひなの(プロフ) - 作り方上手過ぎます！！めっちゃ好きなお話でした〜！ (2022年5月8日 11時) (レス) @page50 id: e92d9d5baa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱちくりぷんぷん丸 | 作成日時：2022年3月16日 10時
