親友以上

三話 ページ3

普通に酔って帰路に立つ


明日は休みだからか調子に乗っていつもより酔った。


最寄り駅の喫煙所へ寄りアイコスに種を刺す

最新のアイコスはブレードが無いため助かる

いつもの癖で真っ直ぐに刺すがくるくる回したくなったりもする。どうなるかわからないからしないけど


立つのが億劫で座り、コムドットゆうまのインスタグラムを開いた

ストーリーが新しく更新され新しい動画の告知をしていた。
こうやって新しい動画をみんな見るのかと感心する


『(ちゃんと仕事してんなあ)』


Bluetoothでイヤホンを繋ぎYouTubeの画面へ映った


「今日は何ィ〜」

「今日は〜」

なんて言いながら懐かしい面々が画面に写っている


話題は中学の話になり、



「俺ね〜、すっごい覚えてる子がいんのよ」



『ひゅうが？だっけ…転校してきた子だよね確か』


なんて独り言を零す


「名前は忘れちゃったけど、あのちっこくて、部活終わりまで悠馬のこと待ってた子」



『(あ…)』

これは、私のことだ。



「ああー！俺も覚えてる。ドッジの時容赦なく俺の顔面に当てた子だ！」

「あ〜、いたね」

「あー、いたねって、お前本当に覚えてんのかよー」


「もちろんですよ」

にこりと肘を膝に突きながら顔を隠すように笑ったゆうまを見てあんな昔のこと覚えてるんだなあと感慨深くなる



「え、［ﾋﾟｰ］で合ってるよね？」


オレンジの字幕にモザイクがかかるが本人の口を見ると
私の名前を言っているんだなあと少し嬉しくなった

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