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あまりにも急なことだったからびっくりして
「え、なんで？」
って聞き返したら
「正直最初お前に対して良い印象は持ってなかったんだよ。
ミーハーな悪い虫ついちゃったな、きっとSNSでメンバーとの匂わせとかするんだろ、
てさ」
そう言ってユンギは手にしていたグラスの酒を一気に飲み干した。
「でも全然そんなことなかったんだよ。
イベントでは他のファンと同じように応援してくれたし、SNSではあくまで一般人として
俺らの認知度をあげるための投稿をし続けてくれた。
本当にジンヒョンの良い友人なんだなって思ったよ」
私がSNSをやっていることは誰にも言っていなかった。
「…どうして知ってるの？SNSやってること」
不思議に思って聞くと
「俺はプロデューサーでもあるの知ってるだろ。ファンの動向は熟知しておかないと」
そう言ってグラスにお酒をそそぐ
「正直ずっとここまで応援してくれるとは思わなかった。ありがとう」
そういって少しはにかんだ。
いつもツンツンしてるのに笑い方はとても柔らかい。
「あ…そういう顔もできるんだ」
思わずそう漏らすと一瞬にしてユンギはいつもの仏頂面に戻った。
そして
「とりあえず飲めよ」
恥ずかしかったのか私のグラスを持つ手をつかんでそのまま口に運ばされた。
私は急に近づいてきたユンギに驚いて思わず一気飲みしてしまった。
のどがあつい。
「おい、大丈夫か？おい」
遠のく意識の中で聞いたのはユンギの心配そうな声だった
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作者名：くおっか | 作成日時：2018年7月7日 22時
