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「ん？お前ケガしたのか？」
髪を撫でていたユンギが私の首のばんそうこうに気づく。
「顔の近くは気を付けないとだめだろ」
朝ジンにマークをつけられた後、さすがに目立ちすぎるので首にもばんそうこうをつけていた。
「あー…それは…」
私が言い終わる前にばんそうこうをゆっくりはがすユンギ
「これ…誰の？」
「今朝ジンがグクの真似をして…」
「ジンヒョンが？」
"ジン"という言葉に反応するユンギ。
「お前これの意味わかってんのか…？」
首を振る。
「これは"自分のものだ"ってマークなんだよ普通。
グクならやりかねないけどジンヒョンがつけるのは驚いたな。その辺チキンだと思ってたんだけど…」
「？チキンは好物だって言ってたよ」
しばらくぽかんとした後、呆れた表情で私を見る。
「お前本当にジンヒョンと同じあの名門大学の生徒なのか？」
ユンギはそういうと私の上に覆いかぶさって
「まだ俺のとは言えないけど…今日は触ってもいいんだもんな。」
そう言うとジンと同じ場所に、またあの注射のようなキスをされた。
「それ地味に痛い…」
文句を言うとユンギはたまに見せる砂糖のような笑みを浮かべながら
「よく頑張った。」
と私の頭をなでた。
そのままかがんできて私の口に唇が触れた…んだけど
今までの触れるだけのキスとは少し違う。
「んっ…」
口内にユンギの舌が侵入してきて私の舌と絡まる。
息が苦しくてユンギの胸板を叩いたけど、びくともしない。
だんだん頭がふわふわしてきた…
そう思っているとユンギが急に私から離れた。
「…っ…そんな顔されたら止まんなくなりそうだから少しは自重しろ…」
「あーもう」と言いながら手で顔を覆うユンギ。
「寝るぞ」
そう言うと乱暴に部屋の電気を消してベッドに入ってきた。
でもいつもみたいに優しく抱きしめてくれない。
「私何か間違えた…？」
暗闇の中で背後のユンギに声をかける。
「間違え？なんでだよ」
「あんなに普段執着してくる割に抱きしめてくれないから変だなって…」
背後でため息をつくのが聞こえる。
「違う違う、単純に…今お前の背後からだきついたら色々やばいんだよ…」
ちょっと悲しい。
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作者名：くおっか | 作成日時：2018年7月7日 22時
