#I NEED U GIRL (ページ43)

今日:17 hit、昨日:41 hit、合計:66,232 hit

43 ページ43

「グクと寝たの？！？？！！A？！？！」

ナムジュンが興奮して畳みかけてくるので

「え？うん、一緒に寝たけどその時は服着てたし…」

「寝たのぉぉぉぉぉぉぉお？！？！？！どんだけぇぇぇぇ」

完全にIKKOさんと化してしまったナムジュンは取り乱している。

ユンギを見ると完全に怒っていた。

「お前…それはないだろ。いくら俺が昨日勝手なことしたからってあまりにも尻軽なんじゃ…」

「きっとグクが怖い夢でも見たんでしょ。ナムジュンが早とちりしただけで添い寝しただけだよね？ユンギのものじゃないんだからAが誰と添い寝しようが関係ないじゃん」

ユンギの暴言の予感を感じて止めてくれるジン。

「A、おいで。今日はご飯食べたら午前中一緒に学校行こう」

床に座ったままの私を引き上げてくれるジン。

もしこの人が私に本当に好意を持ってくれていたら…申し訳なさすぎる…

笑顔で私の手を引く長男を見て心が痛んだ。

・

・

・

学校に向かう車の中、私は「はい」とジンにばんそうこうを渡された。

「ジン、私どこもケガしてないよ？」

「あの…鎖骨らへん。」

ジンが顔を赤らめて言うので見てみると、鎖骨に赤い跡がついていた。

「え？！何これ、虫刺されかなぁ」

とばんそうこうを貼っているとジンがいつもの高い声で笑い始めた。

怪訝な顔をして見ていると

「いや、実はその跡見た時さ、正直"あ、グクと本当に寝たのかな…男女の関係になったのかな"って疑っちゃったんだよね。

でもその反応見てると本当にただ添い寝してあげただけみたいだね」

誤解が解けたのはいいけど、ちょっと何を言っているのかわからない。

そんな私を見てジンはまた笑った。

ちょうど学校に着き、車を駐車しながら話す。

「キスマークだよそれ。グクが冗談でつけただけだと思うけど。知らない？」

首を横に振ると「ピュアだなー」と言って車を止めた。

「こうやってつけるの。」

そういうと急に私の方に近づいて首に唇を当てた。

少し肌を吸われて

「いたっ」

首筋にピリッとした感覚がして、ケータイのカメラで確認すると

「え？！え？！虫刺されみたいな跡になってるんですけど？！キムソクジン！！！」

さっき見た赤いマークがまたついていた。

「あー俺ユンギに怒られるなー」

ジンはそう言うと車から出た。