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デビューしてしばらくの間、彼らはなかなか人気が出なかった。
しょっちゅう会社や楽屋におじゃまさせてもらったけど、みんな血のにじむような努力をしていた。
SUGAさんに至ってはほぼ毎日泊まり込みで作業しているようだった。
たまに会社の廊下で会うことはあったけど、特に文句を言うわけでもなく、軽く会釈しあっていた。
きっと悪い人ではないんだろう。
メンバーは常に笑顔で本当に良い人たちだった。
私はそんな彼らを見て少しでも力になろうとSNSでファンアカウントを作り、あくまで一般人目線での投稿を続けた。
オリジナルの応援グッズも作成してイベントで配布したりもした。
たまにアンチからの返答があったりもしたけど、根拠のないただの誹謗中傷は無視して地道に応援を続けた。
まだ同居をしなくても良いという安心感と、日に日に焦るジンに対しての申し訳なさが半々だった。
もちろん大学や町中で声をかけられることはあったみたいだけど、認知度は低くジンと一緒に授業を受けていても特に騒がれることもなかった。
私は彼らが新曲を出すたびに収録やイベントに向かい、大体のメンバーとは良好な関係を築いていた。
「お前また来たのかよ。俺らが人気出たときに面倒なことになるのお前だぞ」
SUGAはいつもこんな感じだったけど。
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今日もいつもみたいに楽屋に少しあいさつしに行って。
ジミンが「A今日も来てくれたのー？ありがとうー」
っていつもみたいにハグしてから収録の観覧席に行った
またきっとコアなファンの人たちが騒いで終わりなのかな
また中途半端な順位だったらどういう言葉をかけようかな
私はそんなことばかり考えていた。
でも
「今週の1位は防弾少年団です！」
MCの口から初めてその言葉を聞いたとき、私は驚きのあまりぽかんとステージを見つめるしかなかった
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作者名：くおっか | 作成日時：2018年7月7日 22時
