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つい先日買ったばかりの白いカーペットにココアのシミが広がっていく。
「あ、ちょ、キムソクジン！！！」
私は急いでタオルを取って床にしゃがみ込む。
「ご、ごめん！！！！！」
ジンも勢いよくしゃがんできたせいで二人の頭がごつんとぶつかってしまった
「ごめん…痛かった？大丈夫？」
私の頭を申し訳なさそうに撫でる。
そのあたふたした感じと不器用な感じを見て、ジンと出会ったばかりの頃を思い出してしまった。
「ジン、さっきから謝ってばっかり」
笑いがこらえられない
「ごめん…あっ」
また言っちゃった、とジンも笑う。
「でもこれお気に入りのカーペットだったんだよー。ひどいなー」
わざと落ち込んでみせると
「それは本当にごめん…明日新しいの買ってきます…」
と正座して謝る長男。
「うそうそ、これくらい洗えば取れるよ」
と笑うとジンは一瞬私の目をじっと見た後に
ちゅ
私のおでこにキスをした
ジンは私から離れるとはっとして
「あ、いや、今のはあれだよ、あれ、ユンギの分の消毒？上書き？」
とあたふたしている。
私も突然のことだったから思わず
「あ、うん、ありがとう？」
という謎の返事をしてしまった
・
・
・
翌日、私の部屋には新品のピンクのカーペットが届いていて、「ジンらしいな」と苦笑しながらもありがたく使わせてもらうことにした
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作者名：くおっか | 作成日時：2018年7月7日 22時
