#I NEED U GIRL (ページ4)

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混乱していたけど、せっかく社交的になってデビューの道も開けたジンに対して「いやだ」と突っぱねることはできなかった。

悩んだ結果

「いつか…音楽番組で1位を取ったら…いいよ」

と答えた

ジンには申し訳ないけど、一位なんてそう簡単に取れるものではないから同居の日はすぐには来ないだろうし、

同居することになっても、今一人暮らししている分の家賃と生活費が浮くと思えば問題ない

必死に自分にそう言い聞かせた。

ジンはまさかの承諾に驚きながらも

「ありがとう」

とほほ笑んだ

そうして彼はデビューステージの時、私をバックステージに呼んでくれた。

初めて会う人たち。独特な衣装と雰囲気に圧倒されて私は声が出なかった。

ジンはそんな私を見て

「僕が最年長。上から順にSUGA、RAPMONSTER、J-HOPE、JIMIN、V、JUNGOOKだよ。リーダーはラプね。」

と紹介してくれた。

みんな丁寧にあいさつをしてくれて少しほっとしたけど、

「デビューステージに女なんか連れてくんなよ。アイドルにとって異性は大敵」

１人だけ明らかに迷惑そうな顔をしている人がいた。

「あ、SUGAヒョンはちょっと機嫌悪い時とかこんな感じなんですけど本心ではないので心配しないでください

今日は楽しんでいってくださいね」

リーダーのラプさんがうまくフォローしてくれた。

でも

「異性は大敵」

その通りだ。

今までは何も考えずに大学生活を一緒に過ごしていたけど、これからは勘違いされることもあるかもしれない。

距離感に気を付けようと肝に銘じて私は客席に向かった。