#I NEED U GIRL (ページ17)

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「ただいまー」

自分の荷物を入れた段ボールをもって宿舎に帰ると

「ちょっと待って、どうしたの？！」

みんな各々自分たちの荷物を段ボールに詰めていた。

「ヌナ！おかえり！」

グクが飛びついてくる。

「抱きついてないで答えてよ、みんなどうしたのこれ？」

グクの筋肉から逃れようとしながら聞くと

「さっきPDから電話があったんだよ。

俺たちが1位を取ったからもっと広い家に引っ越そうって。

ジンヒョンが「女子も増えるわけだし部屋を増やしてほしい」ってかけあってくれたみたいだよ。

いつも仲良しなのに聞いてないの珍しいね」

と荷物をがさつに箱に放り込みながらナムジュンが答える。

あまりにも雑すぎて段ボールの底が破れているが本人は気にしていないようなので特に言及しないでおこう

「ユンギ、このまま引っ越しだって。私の荷物また車に乗せてもらってもいい？」

後から来たユンギに言うと「はあ？今持ってきたのにか？」

と言いながらも私の持っていた箱を受け取ってまたエレベーターに向かった。

ツンデレなんだなー

そう思いながらユンギの背中を見届けていると

「ユンギヒョンって女子から一番モテるタイプだよねー。猫みたいな性格。かっこいい男って感じ」

私に絡みついたままのグクがニヤニヤしながら言ってきた。

「グクももう少し距離感があったらユンギみたいなクールな男になれそうだよねー」

皮肉を言ってから、私は全然荷造りが終わっていないテヒョンの手伝いをするために家に入った。