episode115【警戒と悪戯 IV】 ページ30
「ぬぬぬうううう！！」
最後の気力を振り絞り、ナイフを取り出してカルマ君に向かっていくおじさんぬ。
しかしそれをカルマは軽々と避けて…腕をつかんで床に背中を押し付ける。
ザマァ、メキメキって音したし、絶対に何本か骨折れたよね。
ご愁傷様ぁ♡
「ほら寺坂、早く早く。
ガムテと人数使わないとこんなバケモン勝てないって」
ですよねー、
カルマ君が正々堂々とかありえないよねー、信じてなかったよ。
「へーへー、お前が素手で1対1の約束とかもっとないわな 」
そう言いながら皆でおじさんぬの背中をめがけてダーイブ。
おじさんぬにかなりのダメージ！こりゃ、しばらく病院生活かな。
「縛る時気をつけろ、そいつの怪力は麻痺していても要注意だ。
特に手のひらは掴まれるから絶対に触れるな」
「「はーい」」
.
おじさんぬをガムテープでぐるぐる巻きにした私たち。
こんだけグルグルにしときゃ、もう動けないでしょ。
「毒使いのおっさんが未使用だったのくすねたんだよ。
使い捨て何が勿体無いくらい便利だね」
「ちょっとした悪戯に便利だよね」
「それな」
どんな悪戯するの！？っと、みんなにツッコまれた。
まあ、そんな悪戯、殺せんせーにしかしないけど。
「何故だ…俺のガス攻撃、お前は読んでいたから吸わなかった。
俺は素手しか見せていないのに…なぜ」
「とーぜんっしょ、素手以外の全部を警戒してたよ。
あんたが素手の闘いをしたかったのは本当だろうけど、この状況で素手に固執し続けるようじゃプロじゃない。
俺らをここで止めるためにはどんな手段でも使うべきだし、俺でもそっちの立場ならそうしてる。
あんたのプロ意識を信じたんだよ、信じたから警戒した」
………なんか、カルマ君っぽくない。
「なんか変わったね、カルマ君」
「うん、怖いほどに」
「大きな敗北を知らなかったカルマ君は、期末テストで敗者となって身を持って知ったでしょう。
敗者だって自分と同じ、いろいろ考えて生きている人間なんだと。
それに気づいたものは必然的に勝負の場で相手を見くびらないようになる。
自分と同じように相手も考えてないか、がんばっていないか、敵の能力や事情をちゃんと見るようになる」
「"隙がない"ね、カルマ君は」
まっ、負ける事も必要だよね。
そこから学べることは、勝った時に学べることよりも多いし。
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セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - 甘歌@ラさん» ありがとうございます！私もカルマ落ち好きですー！これからも更新頑張りますので、ご愛読のほどよろしくお願いします！ (2019年4月17日 21時) (
レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
甘歌@ラ - 一気読みしました！この話凄く面白いです！暗殺教室の小説でカルマ君落ちが一番好きでして！無理をしない程度に更新頑張ってください！ (2019年4月15日 15時) (レス) id: a3c5be2b07 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - いおらんさん» ありがとうがざいます！好きって言ってもらえるのが、すっごく励みになります！！うわあ、誤字！ご指摘ありがとうございます！直しておきます！！これからも、ご愛読のほどよろしくお願いします！ (2019年3月29日 20時) (レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - 腹黒女子さん» ごめんなさい、リメイク前に合わせるとどうしても……機会があれば、渚オチも作りますね！ (2019年3月29日 20時) (レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
いおらん(プロフ) - このシリーズ好きでいつも楽しみにしてます。これからも更新頑張ってください！あと『班別』が『判別』になってますよ (2019年3月29日 8時) (レス) id: 5c7aed6e66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セレーナ・ラフィーネ
| 作成日時：2019年2月25日 13時
