episode111【毒の奇襲III】 ページ26
私たちが不破さんの名推理を大絶賛していると……烏間先生がガクッと崩れ落ちた。
「……さっきのガス、やっぱり毒か」
「西城さん、よくわかりましたね」
「……ま、
さっきのガスは危ない匂いがしてたから」
ガチで危ないやつだったよね、
だってあの烏間先生が膝をついたんだよ？！もう、人類最強と言っても過言ではないくらい強い烏間先生が。
「オレ特製の室内用麻酔ガスだ。
一瞬でも吸えば象でも気絶、外気に触れればすぐに分解して証拠も残らん」
「ウィルス開発者もあなたですね。
無駄に感染を広げない、取引き向きでこれまた実用的だ」
「さぁね、
ただお前達に交渉の意思がない事はよくわかった。交渉決裂、ボスに報告するか」
そういって出口に向かおうとする毒物使いのおっさん。
だけどそこで生じる誤算。
退路は既に私たちが塞いでいた……つまり、ボスへの報告どころか逃げることすらできない。
「敵と遭遇した場合……即座に退路を塞ぎ連絡を断つ、指示は全て済ませてある。
お前は……我々を見た瞬間に攻撃せずに報告に帰るべきだったな 」
「ッフン、まだ喋れるとは驚きだ。
だが、所詮はガキの集まり…お前が死ねば、統制が取れずに逃げ出すだろうさ」
そう言いながら再び麻酔ガスを構える毒物使いのおっさん。
しかし、それより早く烏間先生の蹴りが入った。
「……強い」
その言葉しか出てこなかった。
今まで多くの魔導士と戦ってきた私だけど……烏間先生は強い、そう言わざるを得なかった。
しかし……そう思ったのもつかの間、毒物使いのおじさんが倒れると同時に、烏間先生も倒れてしまった。
「「烏間先生！！」」
「大丈夫ですか！？」
象をも倒す麻酔ガス。
それであそこまで動けてたって方がおかしい……もう、流石。
「西城さん、」
「……何ですか」
「俺は…しばらく戦えそうにない、
頼む…俺の代わりに、みんなを守ってくれ」
烏間先生も、殺せんせーも戦えない。
私が……戦わないと、戦い慣れしてるのは私だけなんだから。
みんなを守れなかったら、
何のためにここにいるのかわからないし。
「勿論ですよ、無敗の時空の使者の名にかけて……必ずみんなを守ります」
頼む、なんて言われたら断れないしね。
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セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - 甘歌@ラさん» ありがとうございます！私もカルマ落ち好きですー！これからも更新頑張りますので、ご愛読のほどよろしくお願いします！ (2019年4月17日 21時) (
レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
甘歌@ラ - 一気読みしました！この話凄く面白いです！暗殺教室の小説でカルマ君落ちが一番好きでして！無理をしない程度に更新頑張ってください！ (2019年4月15日 15時) (レス) id: a3c5be2b07 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - いおらんさん» ありがとうがざいます！好きって言ってもらえるのが、すっごく励みになります！！うわあ、誤字！ご指摘ありがとうございます！直しておきます！！これからも、ご愛読のほどよろしくお願いします！ (2019年3月29日 20時) (レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - 腹黒女子さん» ごめんなさい、リメイク前に合わせるとどうしても……機会があれば、渚オチも作りますね！ (2019年3月29日 20時) (レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
いおらん(プロフ) - このシリーズ好きでいつも楽しみにしてます。これからも更新頑張ってください！あと『班別』が『判別』になってますよ (2019年3月29日 8時) (レス) id: 5c7aed6e66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セレーナ・ラフィーネ
| 作成日時：2019年2月25日 13時
