［FAIRYTAIL］不思議な少女は、妖精の尻尾(ﾌｪｱﾘｰﾃｲﾙ)へ

41説 ページ43

ロキ｢どうして、そう思うんだい？｣




貴女｢ルーシィが人を叩くなんて僕が知る限り初めて見たから…それにポンポン人に暴力を振るう人じゃないって僕が1番知ってる




それから、女性だからかわかんないけど
ロキはされるがままみたいな…そんな感じがした

ルーシィ……泣いてた、から…｣




ロキ｢………僕は…っ、いや、ゴメン……言えない｣



貴女｢…それはやっぱり、あなた自身とルーシィ……いや、星霊魔導士に関係する、の？｣



ロキ｢…！どう、して……？｣




貴女｢あなたから人とは違う何かをずっと感じてて、でもルーシィの傍にいて星霊さん達とも交流があるから気付けなかったけど……｣



ロキ｢…！！！(……ろ、やめてくれ……っ キミ、だけは…)｣





貴女｢あなたは……ううん、あなたも…｣




ロキ｢……っ！？(気付かないで…くれ…っ)｣





貴女｢星霊……さん、なの？｣








ロキ｢……っ！…ｯ そう、だよ……



黄道十二門のリーダー獅子宮のレオ…だ



キミにだけはずっと……隠しておきたかったんだけど、ね｣






貴女｢…！だから、ルーシィを避けてる、の？｣



ロキ｢……｣




貴女｢…いや、ゴメン


詮索なんて良くないよね｣



ロキ｢…いや、嬉しいよ
それはつまり僕のことが気になっているってことだろ？｣





ロキはいつもの表情で茶化す様に話を切り替えた



貴女｢そりゃ気になるよ
ロキ、いつも無理してて…誰かがそばにいないと消えちゃいそうで怖いの……僕はそれが1番怖い

背負ってるものが悪いとは言わない…でも、少しでも気を許せているのなら、ちょっとは頼って欲しい｣



ロキ｢…！そう、見えた？




……、…ホント、キミには敵わないな…｣



瞳を泳がし苦しそうに笑い僕を抱きしめる
その震える手で…今にも消え入りそうだ



僕は抱きしめてくる彼の背に手を回しぎゅっと抱き合う
ガクッと膝を着く彼の体を支えてよしよしと頭を撫でる。ゆっくりと瞳から流れるその涙はロキの本心を表してるようだった




それからロキは全てを話してくれた
星霊魔導士カレンさんとのことや星霊さん達の事を思い、それでも過ちを犯してしまったこと


そして……もうすぐこの世界から消えてしまうことを







ロキも怖いんだ…それでも後悔の念が彼を縛っていた

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