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fukazawa side
Aちゃんを助けようとした康二くんは
腰を撃たれ、ひどく出血していた。
阿部ちゃんが止血してくれているけど間に合わない。
だんだんと青白くなっていく彼の顔は
時間の猶予がないことを物語っていた。
『救急車はまだか…！』
なかなか到着しない救急車に苛立ちを覚えた頃
彼のか細い声が聞こえた。
康『あの…、お願いが、あります……』
彼は一本の鍵を取り出し、
俺の手の上に乗せた。
彼の部屋にあるロッカーの中に、
探している物が入った箱があるらしい。
でも、ロック解除がAちゃんって
どういうことだ…？
翔『──もしかして、マイクロチップ、』
翔太くんの問いかけに彼は微かに頷いた。
『マイクロチップ？』
翔『俺たち白雪の人間は、みんなマイクロチップを
埋め込まれているんです、個体が識別できるように』
もし、何か起きたとき、
確実に家族の元へ帰れるようにという
白雪権造の願いからだそうだ。
翔『そうか、その箱は……Aのデータを
読み込ませないと開かないように設定してるんだな』
翔太くんが納得したように言った。
耳を澄ますと、かすかに聞こえる
救急車のサイレン。
「康二！救急車だよ、しっかりして！」
Aちゃんの声にかろうじて反応した
康二くんが力なく微笑む。
康『どうか…、Aを…よろし、く……お願い、します…』
そう言ってゆっくりと目を閉じた康二くんは
そのまま動かなくなった。
「ねぇ！康二！？嘘でしょ？」
翔『おい！康二！！』
蓮『康二くん！！』
3人の叫ぶ声が部屋にこだました。
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みぃ。(プロフ) - 塩麹さん» はじめまして！コメントありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです。頑張ります！ (2022年5月12日 20時) (
レス) id: fb4296a570 (このIDを非表示/違反報告)
塩麹 - 話の続きが気になる！ (2022年5月12日 18時) (レス) @page2 id: af93c5213d (このIDを非表示/違反報告)
みぃ。(プロフ) - 珈琲さん» チェックを外すのを忘れていました！教えていただいて有難うございました！ (2022年5月11日 17時) (レス) id: fb4296a570 (このIDを非表示/違反報告)
珈琲(プロフ) - オリ、フラ立ってますよ！ (2022年5月11日 15時) (レス) id: d1aba17206 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃ。 | 作成日時：2022年5月10日 23時
