63 ページ14
koji side
『ルポ、ライター……？』
ア『そっ。でもまだ、駆け出しなんですよ。
……だからね、大物の記事でも持ち込めば
使ってもらえるかなって、』
“六石グループと白雪会の抗争、なんて
こういうネタ、売れるじゃないですか。
私ね、こういう記事、ずっと狙ってたんです”
髪の毛を弄びながら話すアンナに
若干の苛立ちを覚えながら、あくまで冷静に訊ねた。
『じゃあ、今の電話は…』
ア『ふふっ、私が掴んだ情報を樹さんに
リークしただけですよ、──あなたのフリをして』
『な…んで…』
ア『向井さん、白雪会の人間ですよね？
もちろんAさんも。──なんで白雪会のあなた達が
ここにいるんだろうな、なぁんてそう思ったら、
なんか面白そうだったから、教えてあげたの』
この女…、一体どこまで知ってるんや…
キッと睨みつけると、アンナはおどけたように
首をすくめた。
ア『ほらぁ、だからそんなに怖い顔しないで下さいよ。
ここまで知ってるなんて凄いでしょ？
頑張ったんですからね、私！
───あ、そうそう、こんな話も知ってますよ』
そう言うとアンナは俺の耳もとでそっと耳打ちをした。
『っ、お前、それ……！』
ア『……うふふ、そんなに慌ててるってことは…
この情報は間違ってなさそうですね、向井さん』
『っ…』
ア『このこと、Aさんたちが知ったら、
どう思うんだろう。──ね、そう思いません？』
『あかん、Aには…！』
“だったら”
アンナは、不敵な笑みを浮かべながら近づくと
俺の耳元で囁いた。
ア『───この情報、いくらで買ってくれます？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 440人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みぃ。(プロフ) - 塩麹さん» はじめまして！コメントありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです。頑張ります！ (2022年5月12日 20時) (
レス) id: fb4296a570 (このIDを非表示/違反報告)
塩麹 - 話の続きが気になる！ (2022年5月12日 18時) (レス) @page2 id: af93c5213d (このIDを非表示/違反報告)
みぃ。(プロフ) - 珈琲さん» チェックを外すのを忘れていました！教えていただいて有難うございました！ (2022年5月11日 17時) (レス) id: fb4296a570 (このIDを非表示/違反報告)
珈琲(プロフ) - オリ、フラ立ってますよ！ (2022年5月11日 15時) (レス) id: d1aba17206 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みぃ。 | 作成日時：2022年5月10日 23時
