この闇を焦がす時 (ページ47)

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shota side

「私も手伝う！」

事実を知ったAは
自分も潜入すると言って聞かなかった。

康二はもちろん、俺も蓮も危険だからと反対したけど
Aの意志は強くて、最後には俺たちが根負け
してしまった。

康『A、その代わり…、俺の言うことは絶対聞くこと。
これだけは約束やで』

「うん、わかった」

康『翔太も蓮も…、ホンマにええんか？』

蓮『当たり前じゃん、俺たちずっと一緒にいんだろ』

『水くせぇんだよ』

康『…ありがとな。──なら、作戦会議しよか』

康二は鼻を啜るとにやっと笑った。

4人で相談した結果、俺と蓮が六石グループの事務所に、
康二とAが六石グループの経営するキャバクラに、
それぞれ潜入することになった。

康『ええか、無理はあかん。真実を知りに行けば必ず
ボロが出る。自然に情報が入るのを待つんやで』

『『了解』』

それから俺たちは二手に分かれて
六石グループに潜入した──────

────のが、1年半ほど前のこと。