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ren side
翔『A……』
深澤さん、という人が口にした名前を
翔太くんが呟いた。
その名前は、俺たちは知らないわけじゃない。
だけど、この人たちが何者なのか
わからないうちは、迂闊なことは言えない。
だけど、彼らがAのことを
知っているということは…
Aは無事なのか？
あいつ…、あいつは？
ﾌﾟﾙﾙﾙ…
宮『ふっか、携帯鳴ってるよ』
深『ん？あ、俺か。ちょっと失礼。
──もしもし、照？どうした？うん……、わかった。』
電話を終えた深澤さんは
俺たちの方を見るとにこやかな顔をして言った。
深『君たちに会ってほしい人がいる。一緒に来てほしい』
会ってほしい人？
思わず翔太くんの方を向くと、
こちらを見ていた翔太くんと目が合った。
ｺｸﾝ、と小さく頷く翔太くん。
『─わかりました』
そう言って俺は頷いた。
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作者名：みぃ。 | 作成日時：2021年3月21日 0時
