この闇を焦がす時 (ページ3)

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─数時間前─

sakuma side

TVを観ていたら、突然のニュース速報。

『…おい！歌舞伎町のキャバクラで
発砲爆破事件だってよ…！』

“えっ？” “近いじゃん”

なんて言いながら集まってきたメンバー。

場所の確認をすると、突然ふっかが叫んだ。

深『…、おい、ここって！』

『『『…………!』』』

皆がTVに集中した時、入口のドアが
勢いよく開け放たれた。

ﾊﾞﾝｯ！

振り返ると、入ってきたのは照。
しかも、誰か抱えてる…？

岩『おい、誰か！手伝ってくんねぇ？
こいつ、……怪我してる』

阿『…！ちょっと待っててｯ！』

医師免許を持っている阿部ちゃんが
慌てて処置の準備を始める。

『…照、この子誰？』

岩『わかんねーけど…、道端で血ぃ流して
倒れてたから、拾ってきた』

『拾っ……？』

は？マジかよ。
どういう拾いもんだよ。

宮『相変わらずだね、照は』

イラついてる俺とは対象的に
落ち着いてる舘さん。
なんでそんなに落ち着けんの？？

深『…正義感の塊、だもんな(笑)』

……いや、ふっかも！

岩『…うるせーよ。だって、まだ生きてるし、
放っておけねーだろ…！』

深『はいはい、わかったわかった。
とりあえず、阿部ちゃんに任せよ？』

“佐久間も、落ち着いて”

そうふっかに言われて
俺は渋々、ソファに座り直した。