この闇を焦がす時 (ページ16)

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raul side

事件があってすぐ。

俺は店の被害状況をリサーチした。
色々集めた情報をまとめると…

深夜1時頃。
数人の男が店内に乱入。
フロアで数発、発砲した。

逃げ惑うお客と、従業員。
それから約20分後…
店内が爆発、炎上した。

爆発した場所は、店内の奥。
発砲した人間と、爆発させた人間が
同じ人かはわからないけど、でも。

“誰かを狙って、爆発させた” と
俺は思っている。

それが、亡くなったキャバ嬢、なのか…

それはわからないけど。

深『……なるほどね』

俺の話を黙って聞いていたふっかさんは、
うんうん、と頷くと続けて言った。

深『…じゃあその、亡くなったっていう
キャバ嬢のこと、調べてみっかな』

『…え？』

深『その子が、本当に狙われたのか、
それとも……』

“誰かの身代わり(・・・・)になったのか”

『身代わり！？』

俺は驚いた。
まさか、そんなこと…

深『可能性はなくはない、からな』

冷静に話すふっかさん。正論だ。

『わかった。調べてみる』