この闇を焦がす時 (ページ14)

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─六石グループ・空き倉庫内─

複数の男たちに殴る蹴るの暴行を
受けている、二人の男性。

“もういいだろう、その辺でやめとけ”

リーダー格らしい男が手下を制すると
うずくまった二人に近づいて言った。

“…そろそろ、言う気になったか…？”

？『…、何の…ことですか、樹さん…』

樹『しらばっくれるつもりか、翔太…
あの子を…Aをどこにやった？』

翔『……知りません』

樹『……そうか、……なら、目黒はどうだ…？』

蓮『俺も…、知りません…』

しらを切る二人を
冷ややかな目をしたまま見下ろす。

樹『お前ら二人とも…
自分たちが何をしたか、わかってるのか？』

『『…………』』

？『さっさと吐けよ！……殺すぞ』

蓮『…殺したければ、殺せばいい。
俺らは何も知らない』

動じない二人。

樹『チッ……どうしても口を割らねぇつもりか…
じゃあ、仕方ないねぇ……アレ、打っちゃう？』

“ジェシー”、と後ろに控える男を呼び、
不敵に笑った。

樹『…こいつらを押さえつけろ。
…気持ち良くなったら、話してくれるかなぁ？』

翔『…くっ、離せ！やめろッ！』

ジ『…大人しくしないと致死量にしちゃうよ？』

ジェシーと呼ばれた男は、目の前に注射器をかざし
数滴、薬を滴らせると二人の腕に針を刺した。

蓮『……っ、くそッ……』